TAMRON SP [52B] 1:2.5 90MM
1979年に発売開始されたこのレンズは、マクロレンズというジャンルに新しい旋風を巻き起こした。
それまでマクロレンズに要求されているものは、「近接撮影が正確無比にできればよい」という複写レンズとしてのものだった。
このレンズは、それにとどまることなく、ボケ味や階調表現などまで加味して「ポートレート用」中望遠マクロレンズとして登場したのだ。
サードパーティ品でありながら、ほぼすべての点において水準を遥かに越えた描写は、当時、プロからも高評価を得た。
古いレンズだが、いまでもなお、スーパーレンズとしての評価を得ているのが、タムロンの90mmマクロなのだ。
レンズ名に「SP」の文字が入っている。
SPとは「Super Performance」の略で、タムロンでは、特に力を入れて開発したレンズにSPの文字を冠している。
アダプトールレンズ群にあってこのレンズは、「SP」の名をより強固に世に知らしめたと言えるだろう。
新座の平林寺に、ミニ旅行に行った。
紅葉はまだ残っている。
かつて、国木田独歩が描いた武蔵野の名残を探し、そうして、いまの武蔵野の秋の残像を形にしよう。
J. S. Bach - Prelude and Fugue n.7 in E-flat Major BWV 876 (WTC II)