リハビリの言葉で
プレーシング
というものがあります。
日本語で言うと「滞空」。
言葉で言うと難しいのですが
実際にセラピストにやって貰えば すごく誰でも「ああこれか」と 感じることができます。
まずは 私たちの体は 自分の体より下方や横で
しっかりと触れているところがあると 自然とそこに重心を乗せていく と言う特性があります。
逆に 触れていないと その場所に保持しようとします。
これは 普通は 無意識に 自然に起きます。
この 空間に 手や足や体やを保持することを
プレーシングと言います。
これを無意識にできるから 電車で寝てても 触れている足とお尻には重心を乗せ 頭も 体も倒れずに 姿勢を維持していられます。
それはこう言う体が触れている場所全部を体が感知してそのどれにどう体重を乗せれば 倒れずいられるか体が自然と計算してくれるのです。
これはマジックでも何もなくて てなどもこちらが相手の手を
軽く触れる程度の触り方で重さを受けずに 何度か持ち上げられていると その場所を手が感じ(頭が感じ) 徐々にその位置に停まってきます。
逆に しっかりと をの手の重さを受けてもてば そこにどんどん重さが載ってきます。このプレーシングは起こりません。
つまり
姿勢を保つのが上手くない人に
支援者が 体でも 手でも 支える時に
しっかりと支えれば支えるほど 逆にそこに体重が乗ってきて、
姿勢やら 手を持ち上げておくことであれ
維持ができなくなるのです。
逆に 支える量を可能な限り減らすほど その位置にに 保持しようと バランスを取ろうと自然と本人の体が動きます。(ある程度正常の場合にですが)
(言葉で言うと難しいですが 本当に結構すぐできます)
この手技は 多分リハビリの人はその支援の あらゆる場面で使うと思います。
歩くのを 少し介助が必要な人を支える時もそう。
しっかりガッツリ支えて 歩行を手伝えば手伝うほどそこに体重が乗ってしまい バランスが取れなくなります。
これを念頭に入れた
より自立を促せるような 歩行訓練をしながら いつも思うのが
なんか哲学的だなあ
って。
だってこの
支えれば支えるほど相手が依存的になってしまう
のって
心理面や人間関係でも全く一緒じゃないですか?!
例えば医療スタッフが 相手を良くするためにと
関わりで 指導的な立場を取れば取るほど
患者さんは 依存的になってきます。こっちは「役割行動」なんて言いますが
本当にその
支持の度合いが 相手の自立を左右すると言うところは 本当に似ていますよね。
相手を その姿勢であれ 心理的であれ支えたい時
(もちろんその状態があまりに重い時を除きます)
支えすぎずに支えるのが 一番効果的
それが 体でも 心でも同じなのは面白いですよね。
ちなみに
子育てでも
この「ちょうどいい力 ちょうどいい支え具合」って難しいけど
それを見つけるように
して行ってあげたいな〜と思います。
今日 料理教室で作った夕ご飯。
毎回色んな人や集団にあって面白いです