「冷静と情熱のあいだ」
江國香織 & 辻仁成
私の大好きな小説の一つです❤️❤️❤️
今日は夏に行くフィレンチェの予約をしていて
この小説を思い出してなりません。
もうなんか何度も読みすぎて 私の血や骨になってる小説です。
それにしても、、、、
あの頃 海外に住むことを真剣に考えたことなんてなかったし
登場人物たちはうんと大人に見えたし
異国に住みながらも 日本語を話す主人公や その親の描写、、、それに親近感などは一切湧かなかったし
イタリアなんて 遠いオシャレな国に思えたし
本当に気付けば
自分自身が
あの頃の自分から
ずいぶん
遠いところまで来たような気がします。
今やもはや イタリアは生活の一部で
(いつも住んでいるというわけじゃないけど 向こうの親のこと考えたり
娘のパスポートの手続きして イタリアに手続きの悪さを知ったり そういう すのイタリアを見たりと生活感が溢れる)
本当に不思議な感じです。
それでも あの頃憧れたドォーモには絶対登りたいし 今も変わらずあの街並みに憧れます。
江國香織さんは 実は私の大好きな作家の一人。
一番好きなのは彼女の文章。
ほんの一言で持ってかれます。
彼女の描く 恋に一途で 自分なりの価値観で生きてく そういう主人公も大好きです❤️❤️❤️
好きなものがはっきりしていて それに正直に生きる。あんな生き方をできる人はそういないと思うけど それがすごく気持ち良い。(彼女たち的にはそれなりに順応しようとしてたりするけど それでもまだまだ 独特の生き方をしているのがいい)
彼女たちの生き方が 私にはすごく的を得ているように思いますが 大体友人に言うと まさか と言う感じの反応で、、、、 こんなにも実際の世界で会う人に共感されないのに こんなにも売れている 彼女の作品 そこに不思議を感じました。
幼い頃は 自分も小説家とかになって
こういう生活できたらいいなとか思ったことも多かったですが
(お金のこととかじゃなく 自分の好きなことや物に正直な暮らし。)
気づいたらやっぱり 色々と折り合いをつけながら普通に暮らすようになりました。(そこそこ)
でも
私の人生 実は 最後の最後のところでは いつも 自分の価値観とか感とかを最優先して生きてきました。その感覚がやっぱり 江國香織さんの小説の世界に育てられたように思います。
そして今もまだ 実は 彼らの考え方がなぜ 的を得ているとみんなに感じられないのか ー時に変わり者や 狂気ととられるのか- 不思議に感じられることも多かったりします。感情に素直に生きるって そんなにいけないことなのかと、、、
実は遠いところに来たようで
本当の心の底は全然動いてない気がしてきました。
行くのはまだ先ですが フィレンチェ楽しみです。
歴史も好きだから 街の歴史も好きですが それ以上に 自分の聖地巡礼みたいな感じがします。
江国作品の主人公たちの情熱を胸に いろんな景色を見てきたいと思います。
、、、、そんなことを 今日も変わらず友人の鯉に餌をやりながら 考えました