最近色々と
楽しいことを書いていましたが
イギリスの医療は今、本当に暗澹たる現状です。
チーンチーンチーン

総合すると
脳梗塞や心筋梗塞のような緊急を要する人すらも
医療をすぐに受けられず、、、
救急車が来なくて待っている間に亡くなった人や
遅すぎて症状がものすごく悪化する人がたくさんいるらしい。

ということですが その現場が壮絶。
これが途上国ではなく英国で起きているのです。

救急車をよんで9時間待つのは当たり前、、、、
病気によっては 1分ごとに10%も生存率が下がるのにもかかわらず、、、。
これが自分の家族に起こったらと思うと、
本当に恐ろしいことです。

❶ある脳梗塞になったかた
6時間救急車を待ち
救急車で病院に着いた後3時間待ち。
どんどん悪化。


❷別の方は 救急車で 5時間待たされ、、、死亡

"It means on a 12-hour shift we can only attend two or three incidents, whereas previously we would do six, seven or eight," he added.


なぜかといえば
ブレクジット等で まず家のケアスタッフが不足
(海外に行ってしまったり 他の職種の給料が上がってるので転職したり)
 ↓
病院から患者さんが退院できない
 ↓
病院がいっぱいで救急の人が来ても受けられない
 ↓
救急の人が病院に入れないから 救急車も次に行けない
患者さんも治療を受けられない
ガーンガーンガーンガーン

という根本的な理由なので
簡単に 解決はできなそうです。

先程のおばあちゃんの
家族の言葉が胸に刺さります。
家族の言葉、、、、
"I don't think people are aware of the severity of the situation."
、、、そうなんですよね。
こんな現状で、どう歳をとって生きていくのか、、、少し怖くなりました。


こんなの見てちょっと暗くなってましたが
直後にちょうど
日野原先生(聖路加国際病院)の本を
読んでいて
また考えさせられました。

昔と比べて
進歩したはずの今の 人生の終わり方はどうなのかという 疑問を投げかけられています。

「有終の美という言葉」
(その経過には苦しいことや嫌なことがあっても 最後を立派にという願いを込めた言葉である。)

なんでも先生のおばあさんは
お家で、末期の水を呑んで
みんなに見守られながら

苦しむことなく亡くなったそう。

〜そして1900-1904年の文献によると当時は
苦しんで最後を迎えた人 18%

苦しみもなく平静に亡くなった人82%
だそう。〜

一方で、、、
医療の「進んだ」現在。
いろいろな管に繋がれ
酸素を入れられたりして
話も出来ず 苦しみながら
そして、処置のために家族も
見えない中で亡くなっていく人達、、、。
「ミゼラブルな」現在の終末医療、、、。

古き時代には
多くの病人がそれほど苦しまないで静かにしんで言ったのに、、、。

「今の時代 終末医療を有終の医療にすることはできないのか?」






たしかに
そうですよね。
死は 誰でもいずれは迎えるものです。
憂慮するのは
それが くることじゃなくて
どう迎えるかかもしれません。

ちなみにこの本は
友達と 本の交換をして もらった本です。
医者という医療の専門家でありながら
クリスチャンでもあった先生。

医療という科学の目から
そして魂や心の面から、、、。
人をみて 支えてらっしゃったのがよくわかります。


私たちの体は 朽ちる土の器である。
その中に何を盛るかが
私たちの一生の課題である。

著書「いのちの器」より。


そうですね
死はいつか訪れるもの。
悔いがないように 毎日楽しんで
いい時間を過ごしていきたいと思います!


いやでもやっぱり
救急車の中で11時間待ちとか、、、やだ。
笑い泣き