変化の少ない環境で感じていたこと
安定している会社なのに、なぜか息苦しい——変化の少ない組織で感じ続けたモヤモヤ私の勤める会社は、業績自体は悪くありません。離職率も低く、年収もそれなり。極端なブラック企業でもありません。世間的に見れば、「安定した良い会社」に分類されると思います。それでも私は、長年どこかモヤモヤしていました。理由を一言で言うと、“変化が少なすぎる”のです。異動も少ない、組織変更も少ない私の会社は、人の入れ替わりがほとんどありません。 異動も少ない 組織変更も少ない 退職者も少ないつまり、ずっと同じメンバーで仕事をする。これは安定と言えば安定です。ただ一方で、毎年少しずつ景色が固定化されていく感覚があります。 また同じ会議 また同じメンバー また同じ議論 また同じ問題もちろん仕事内容は多少変わります。でも根本構造が変わらない。気づくと、「去年も同じこと言っていたな」が増えていく。会社というより、“時間ループ装置”みたいになる瞬間があります。「安定」が合う人もいる誤解してほしくないのですが、これは会社が悪いという話ではありません。実際、この環境を好む人も多いです。 大きな変化が少ない 人間関係が固定 将来予測しやすい 安定収入これは人生設計上かなり強い。特に、 家庭 子育て 住宅ローン を抱える40代以降では、「変化が少ないこと」は大きなメリットになります。実際、同年代の多くは、「定年までここでいい」という感覚で働いているように見えます。でも私は「刺激」を求めるタイプだったただ、私は昔から、“安定そのもの”より、 新しい仕事 新しい環境 新しい人 新しい挑戦 に面白さを感じるタイプでした。だから仕事に慣れてくると、少しずつ停滞感を感じ始めます。もちろん、仕事が楽になるのは悪いことではありません。でも、「この先もこの景色が10年続くのか」と思うと、妙な閉塞感が出てくる。特に中堅企業は、良くも悪くも組織が固定化しやすい。人が少ないので、 “あの人はあの仕事” “この部署はこの役割” が長年固定されます。結果として、会社全体が少しずつ“変化しにくい生態系”になっていく。日本企業って時々、長寿の温泉旅館みたいになるんですよね。安定感はある。でも廊下の空気まで30年前から変わってない感じがする。入社時にいた人も多くが残っているため、家族や親族のように何十年経っても一緒に歳をとりゆっくり時間が流れていく感覚です。「不満はない」が、一番説明しにくいこのモヤモヤは、人に説明しにくいです。なぜなら、 給料も悪くない 人間関係も極端に悪くない 業績も安定 だからです。すると周囲からは、「何が不満なの?」となる。自分でも、「贅沢なのかな」と思う。でも、人間って、“苦痛”だけではなく、“停滞”でも消耗するんですよね。特に、刺激や成長を求めるタイプはそうです。若い頃は、「会社に慣れること」が成長でした。でも40代後半になると、“慣れすぎること”が逆に苦しくなる場合もある。転職活動をしたことで見えたことだから私は転職活動をしました。結果的には転職しませんでしたが、外を見ることで、自分が何にモヤモヤしていたのかはかなり整理できました。私は、「会社が嫌だった」というより、“変化のない状態が合わなかった”のだと思います。これはかなり重要な違いでした。もし本当に会社が嫌なら、もっと早く辞めていたと思います。でも実際は、 安定 給与 人間関係 働きやすさ には合理性があった。だから迷った。40代以降のキャリアって、「正解探し」というより、“自分が何にストレスを感じる人間か”を知る作業に近い気がします。最後に世の中では、「安定=幸せ」のように語られることがあります。もちろん、それで満足できる人も多い。ただ、人によっては、安定しすぎた環境が閉塞感につながることもあります。特に、 好奇心が強い 新しいことが好き 環境変化を楽しめる タイプの人はそうかもしれません。そして厄介なのは、そのモヤモヤには“名前”が付きにくいことです。だから私は、一度外を見ることは意味があると思っています。転職するかどうかは別として、「自分は何に息苦しさを感じていたのか」を整理するだけでも、かなり違う。人間は変化を嫌う生き物ですが、同時に、変化がなさすぎても少しずつ酸欠になる。なかなか面倒な仕様です。