3月下旬、春の息吹を感じられるようになった頃
父の血液の数値は
いよいよ最低ラインを越えようとしていた
医師からはこれまでも入院治療を勧められていたが
父は断固として拒否して
通院治療を続けていた
今回もその意思を通して、通院治療となった
4月に入ってから
すぐに輸血をすることになり…
最初は、週1ぐらいだったのが
すぐに、週2となった
幸い、拒絶反応はなく
輸血した後は、少し楽になるらしい
輸血の日は
朝の診察の後、血液が届いてから準備をして
約4~5時間、ベッドに寝たきり状態
血小板と、白血球?赤血球?の2種類を
少し間をおいて輸血する
その少しの間に
ベッドのそばで、父、母、わたしの3人が
おにぎりをつまむランチタイム
ささやかなピクニック気分だった
最初の輸血の後
胸の骨から骨髄をとり、数値をチェックする時があり
父の年齢から、注射の針は細いのを準備していたが
父の骨が割りに丈夫だったため
普通の成人用の針に変えたということがあった
普段から運動をして健康には気を配ってたからなのか
骨は頑丈だったみたいだ
…なのに、数値が低いって…
と、複雑な気分になった
そうこうしているうちに
4月も終わろうとしていた