父とヒーリング 15 | レインボーの光にのせて~Ballet & Healing room in 志摩

レインボーの光にのせて~Ballet & Healing room in 志摩

魂の自分と
宇宙と
高次元の存在たちと
繋がることで
体と心の軸を強化し
本来の自分を輝かせて
人生を楽しんでいけますように☆彡

その年の大晦日は、いつも通り家族が集まり

賑やかな年末になった

父も嬉しそうだった


年が明け

父の血液検査の数値は、徐々に減り始め

ギリギリのラインに近づきつつあった

医師から言われた余命の期限が、頭をよぎる…


母は毎晩、父の背中をさすっていた

そのまま寝落ちすることもあったらしい

その時によく話をして

心の準備をしていたという

「お父さんの人生は幸せやったよな〜

好きなことやって、子供たちもそばにいて

みんな世話してくれて…

こんな幸せなことはないよ」

と、母はよく言ってたらしい

父も「そうやなぁ〜」と、頷いていたという


ある時、父が

「痛みもなくス〜と逝くにはどうしたらええんや」

と…

「すべての人、もの…人生に感謝することやと思う

一瞬一瞬を丁寧に、感謝しながら生きることが大事やと思うわ」

わたしはふと、そう答えていた

父は真剣な顔で聞いていた

少しでも、気持ちが穏やかになれればいいな

と、願いながらマッサージをしていた手に

思わず力が入った


数値のタイムリミットは、それから程なくしてきた