父とヒーリング 12 | レインボーの光にのせて~Ballet & Healing room

レインボーの光にのせて~Ballet & Healing room

魂の自分と
宇宙と
高次元の存在たちと
繋がることで
体と心の軸を強化し
本来の自分を輝かせて
人生を楽しんでいけますように☆彡

病名がわかると、すぐに治療にとりかかった

完治のためではなく

延命のための、今ある治療法だ


点滴とビダーザの注射を1日2カ所に打ち

連続5日間

これを6クール、3月まで続けた


最初の5日間は、副作用などないか調べるため

入院しての治療となった


父と母とわたしが病室で待っていると

医者が入ってきた

その姿を見て驚いた

この頃は、まだコロナが流行る前だったが

まるでコロナ禍のような完全防備だったのだ

異様なその格好に

みんな凍りついた

それほど強い毒性のある薬品なのだ…

そんな薬を体に入れるなんて…


父が

「すごい格好やなぁ…」

と言うと

「いやぁー、びっくりしますよね」

と、医者が軽く笑顔で答え

なぜなのか聞くと

この薬品が皮膚に触れると腐る⁈ らしく

トイレは座ってする

家族とは別にする

お風呂も最後に入る

と、いろいろ注意事項を聞かされた


注射の後は、内出血でアザになり

数日取れなかった

2日目ぐらいまでは、それほどではなかったが

3日目ぐらいから徐々に副作用がでて

悪心、頭痛などで

父も元気がなくなっていった

 

3日目の治療が終わった後、病室に入ったら

薬品の匂いが立ち込めていた

わたしはできる限り、ヒーリングをしていたのだが

気持ちがかなり落ちてしまい

父を見るのが辛くて…

なるべく明るくしていようとは務めたが

病室を出ると、一気に感情が溢れ出てきた


1クールが終わり、幸い副作用も想定内のものだったので

次からは通院での治療となった

父は、それだけでもホッと心が軽くなっていった


しかし、治療後の方が副作用が強く感じられ

しばらくは家で安静にしてた

何かあれば、病院にすぐ連絡をするように! と



今までとは全然違う重苦しい空気の中

それでも、生きたい! 

という父の思いがあった

わたしたちも奇跡を信じようとしていた