沓掛山の下、落葉松林に戻ってきました。
この林は、実は大きな落葉松の大木が倒れてしまって、その枝が筏吹き状に出た低木林ででき上がっています。
いつかの大型台風で倒れたのか、地震で倒れたのか…。
辛い状況を、落葉松も懸命に、でも、何事も無いように生きている・・。
そんな風景の連続を、山に来た私は眺めて、励まされます。
~~生きることはいずれも辛いものだ。反面、喜びもいっぱいある。ひっくるめて、生きることは面白い~~と思いながら。
ベニドウダン。
ツクシドウダン。
シロドウダン。
![](https://stat.ameba.jp/user_images/20240602/21/rainboweyes333/68/53/j/o1080081015446674237.jpg?caw=800)
ツクバネウツギ。
一生懸命に花を咲かせて。
一生懸命に岩場に根をおろして。
貼り付いて厳しい環境を耐えている。
ケイビラン。
必死に種を維持して、耐えている。
耐えているのが生きること。
でも、楽しんでいる。
そんなふうに見えます。
鹿もキシタエダシャクも害獣、害虫ではなくて、必死に生きている…。
花をたくさん咲かせられたことを喜んでいるだろう。
そして、いつの年か、そんな日があったことを懐かしく想い出すのだろう・・。
牧ノ戸駐車場が見えます。
ミヤマキリシマのシーズンは満車状態が続きます。
ツクシヤブウツギ。
ガスはだいぶ晴れてきましたが、三俣山の山頂には厚い雲がかかっていました。
7時40分に登山を開始して、11時7分に下山しました。
登山口駐車場から数百メートル下ったところに駐車していましたが、ふとその奥を覗くと、ミズナラらしい成木が一面、伐採されていました。
その倒れた幹の至る所から、息を吹き返そうと新芽がたくさん蔓延っていました。
可哀そうに‥。根が無いからもう生きられないのに・・。
おしまい。