レインボーエンジェルズの
鈴木トシロウです。
（猫が好き過ぎる・ω・）
祈りの大切さについて
ちょいちょい書いてますが、
祈りで世界に大きな影響を与えた
人物を紹介します。
それは世界一有名なレゲエミュージシャン
ボブ・マーリー。
あなたも、
その名前は知っていますよね。
彼が「レゲエの神」とも呼ばれるのは、
素晴らしい作品を作ったから
だけではないのです。
彼の音楽はとてもピースフルですが、
彼が生きた時代のジャマイカは
国内の抗争により治安は最悪でした。
二大政党の内、
どちらかが与党になる度に
野党の支持者がテロを起こしたり
政治家や発言力のある有名人が
暗殺されることも珍しくありませんでした。
誰もが明日、
テロや犯罪に巻き込まれるかもしれない
という中で全国民が暮らしていたのです。
そんな中で、
国民的英雄であるボブ・マーリーは
政治的な緊張を和らげることを目的に
平和を訴えるフリーライブを計画しますが
ライブの二日前に
何者かに銃で撃たれ腕を負傷します。
それでも彼はライブを決行し
平和を訴えましたが、
その後は家族とともに避難するため
イギリスへ亡命しました。
オレの命は人々のためにある
それから15ヶ月間の月日が立ちました。
ジャマイカでは、
相変わらず敵対し合う二大政党。
しかし、その両党の中でも
抗争の収束を願う議員たちが
愛と平和を掲げる大規模な音楽フェス
「ワン・ラヴ・ピース・コンサート」
を計画しました。
そして、そのフェスに関わった
親しい友人からの熱心なオファーにより
ボブは再びジャマイカに戻ることを決意した
のです。
この時すでに、
ヨーロッパツアーを成功させていた彼にとって
命を狙われるジャマイカに帰る理由は
「平和のため」以外は何もありませんでした。
ステージ上で銃撃される可能性を、
誰もが容易に想像できてしまうような
とても危険な社会情勢なのです。
それでも彼はジャマイカに戻り、
出演前のインタビューでは
「自分のためだけの命なら要らない。
オレの命は人々のためにある」
と固い決意を表明しました。
神よ力を貸してくれ、この祈りに
昼間から行われたフェスも
すっかり日が暮れて、
最後にボブと彼のバンドメンバーが登場し
会場は熱狂の渦に。
ボブの妻であるリタは
この時を振り返って、
「この日の彼は
とてもスピリチュアルだった
（神々しかった）」
と語っています。
誰もが待ち望んだ最高のライブが
滞りなく進んでいきましたが
突然、彼はステージから
とんでもないことを呼びかけます。
なかば仕方なく出席していた、
敵対し合う二大政党の党首である2人を
ステージの上に呼んだのです。
繰り返しとなりますが、
当時のジャマイカは要人の暗殺も珍しくない
危険な社会情勢です。
妻リタは
「聴衆が変になって銃撃しないことを
ただただ祈っていた」
と語っています。
それでも彼はステージから
訴えかけました。
「ここへ来て2人に握手してほしい。
1つになれるって皆に示すために。
心配などない！
1つになれる！
団結するんだ！
神よ、力を貸してくれ、この祈りに」
（しかも即興の歌のメロディに乗せながら）
そして
ステージに党首2人が上がり握手した手を
ボブが真ん中で手にとって頭上にかかげ、
聴衆に向かって
祈りの言葉を唱えました。
「愛と繁栄よ。我らと共にあれ。
ジャー、ラスタファーライ、セラシアイ（ジャマイカの神の名前）」
その瞬間、
すべてが1つになった。
観客もミュージシャンたちも、
会場の誰もが割れんばかりの
歓声と拍手で喜びを分かち合い
誰も傷つくことなく
大きな平和の可能性を示して
フェスは大成功に終わりました。
後日、
「劇的な和解によりジャマイカは救われた」
と世界中にニュースが駆け巡りました。
でも実際は、
これで当時のジャマイカに
平和が訪れたわけではありませんでした。
しかし
ボブ・マーリーの勇気ある行動は
彼の名作とともに現代まで語り継がれ、
どれだけたくさんの人々に
その勇気と希望を与え続けているか
計り知れません。
ぼくもその1人です。
こうして伝えられることを嬉しく思います。
彼の祈りは今も
世界を変え続けているのです。
祈ることから始めよう
何かショックなことがあった時・・・。
例えば
大きな失敗をしてひどく傷ついた時、
大切な人との永い別れの時、
自分が住む場所とは違う地域や国で
大きな災害や争いが起こった時、
何もできない無力な自分を感じて
身動きが取れなくなってしまう
ことがあります。
そんな時は、
祈りから始めましょう。
この経験が光に変わっていきますように
あの人が平和な心でありますように
って。
また日々の中で、
「私は何のために生きてるんだろう」
「私のやってることなんか誰にでもできる」
「こんな毎日に何の意味があるんだろう」
「どうすればいいのかわからない」
と理由もなく
落ち込むことがあるかもしれません。
そんな時も、
祈りから始めましょう。
私の向かうべき道を示してください
笑って生きられるように導いてください
って。
「祈り」は気休めではなく、
確かに存在する癒しのエネルギーです。
傷ついた人や土地を癒したり
自分自身のハートを癒してくれます。
逆に、どんなに力があっても
祈りのないところに人間らしい喜びや
しあわせは絶対に見つかりません。
ボブ・マーリーの勇気ある祈りが
今も世界に影響を与えているように、
あなたの世界も
祈りから変えることができるのです。
今日のこのブログで伝えていることが
今、必要としている人の心に届きますように。
-おわり-
今日のお話の元ネタはこれ：
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