私のブログを通して繋がってくださり、本当にありがとうございます🌈。

 

心より、とても嬉しく思っております。

 

私はいつも書きながら、ハイビスカスホオポノポノの念やしの木を込めているので、記事を読んでくださっている間に、みなさんのインナーチャイルドが、自動的にヒーリングされますよう、設定してあります。

 

私がそうするようになった経緯は、ぜひ過去の記事をお読みください。

 

 

さて。

 

私が幼稚園教諭としての仕事の中で、一番重きを置いているのは、縁あって私がケアすることになった生徒たちが、自分らしく成長してゆける環境を整える、ということに尽きます。

 

それは、空中に舞うタンポポの種たちが、ちゃんと条件のあった場所にたどりついて育ってゆけるべく、風となっていろんな角度から、後押しするような感じです。

 

 

たんぽぽの種がコンクリートの道路に落ちないように、蜘蛛の巣にひっついてしまわないように、先回りしたり、直接手を差し伸べたりするのが、私の役目です。

 

モンテッソーリ教育の先生は、「縁の下の力持ち」的な存在で、正式には、「ガイドする人」と呼ばれています。

 

コミュニティの中心人物は、あくまでも子供たちなのです。

 

私が受け持つモンテッソーリ教育のクラスは、ミックスエイジ・クラスルームで、20人いる生徒たちの間には、2歳半から5歳までの年齢層があります。

 

年長グループ(5歳児)、年少グループ(2歳半〜3歳児)、そして真ん中に位置する年中グループ(4歳児)に属する子供たちで構成されたクラスは、いつも活気あふれています。

 

生徒たちは、同じ先生と同じ教室のもと、約3年間ほどの時を過ごすことになります。

 

仮に一人っ子の生徒であっても、学校では末っ子や真ん中っ子、そしていづれはクラス全体を引っ張ってゆくリーダー的な存在として、それぞれの役割を体験できるところが、利点となっています。

 

ミックスエイジ・クラスルームとは、とても理に適ったシステムで、生徒たちの間で競争心は生まれにくく、代わりに助け合いの精神が、自然と育まれてゆく関係性が築かれます。

 

年長の子供たちは、長きにわたる幼稚園生としての経験を活かし、まだ幼稚園生になりたてで、圧倒され気味の年少の子どもたちの、教育係のようなポジションを、自発的に受け入れてくれます。

 

(ついに自分たちの番がやってきた!)

 

そう胸を張る生徒たちも、多いことでしょう。

 

彼らもかつて小さかった時、年上の子供たちから、よく面倒を見て貰っていたのです。

 

列に並ぶ時は手を繋いで貰ったり。

 

ジャケットのジッパーを閉めて貰ったり。

 

悲しい時はハグをして貰ったりと、年長の子供たちからは、愛情たっぷりのお世話を、毎日受けて育ちました。

 

 

だから子供たちは自分が年長さんになると、次世代の年少の子たちに対し、どのように手を差し伸べれば良いのか、経験上わかっています。

 

ありがたいですお願い

 

先生である私も、日々たくさん助けて貰っています。

 

例えば。

 

年少の子供たちの中では、まだトイレット・トレーニングが完璧ではない子もいます。

 

そういう生徒にはスケジュールを立てて、決めた時間にトイレに行ってもらうのですが、

 

”トイレに行きたくない!まだ行かなくてもよい!”

 

と、キッパリ子供に拒否される時もあります。

 

”アレックス、君の気持ちはわかる。

 

いつか君が自分でトイレに行こうと思えるようになったら、先生たちだって、何も言わなくなるよ。

 

それは約束する。

 

現に、先生たちは年長の子たちには、トイレに行きなさいって言わないでしょう?”

 

むりやり子供をトイレには連れて行けないぶん、私の言葉も長くなりがちです。

 

”それでも嫌ピリピリ。行く必要がない。僕の体がそう言っている。”

 

ほお〜、そう来ましたか。

 

ここまではっきり言われると、私も奥の手を使うしかありません。

 

”それでは、年長のお友達の誰かに、トイレに連れてってもらうとかどうかな?”

 

そうアイデアを勧めると、眉間に皺が寄っていたアレックスの表情がやや緩み、

 

”オーケー”

 

と、同意してくれました。

 

普段やさしく面倒を見てくれる年長さんたちは、年少の子供たちにとっては、憧れの存在です。

 

”誰に頼もうか?”

 

ふたりでキョロキョロ目と教室を見渡します。

 

”アイザックがいい。”

 

即答で返ってきました。

 

私たちは本を読んでいるアイザックの元へ、なぜか足音を忍ばせて近寄ってゆきます。

 

”アイザック、本を読んでる途中に話しかけてごめんね。

 

アレックスからあなたに頼みたいことがあるんだけど、聞いてくれるかな?”

 

本を閉じ、アレックスへ視線を移す、アイザックです。

 

”何?”

 

私の斜め後ろに、隠れるように立っているアレックスは、下を向いたまま固まっています。

 

でも私には聞こえる小さな声で、

 

”こんまゆ先生が言って。”

 

と、頼みます。

 

”先生が言ってあげてもいいけど、、、アイザックは君の言おうとしていることを、ちゃんと聞いてくれると思うよ。

 

そうでしょう、アイザック?”

 

頷くアイザックを見て、決心したように、アレックスは口を開きました。

 

”アイザック、僕と一緒にトイレに行ってくれる?”

 

”いいよ。”

 

すっくと立ち上がり、アレックスへ手を差し伸べるアイザック。

 

(師匠、かっこいいです拍手拍手拍手

 

と、私は心の中で拍手を送ります。

 

アレックスは、恥ずかしそうな、でも嬉しそうな顔をして、アイザックを見上げます。

 

ふたりは手を繋ぎ、ゆっくりトイレのある方へ向かって、歩いてゆきました。

 

アイザックもかつてそのように、年長さんに連れられて、トイレに行ったことがあります。

 

トイレット・トレーニングは、アレックスにとっては今のところ、気の重くなるようなお仕事ですガーン

 

習慣化するまで時間がかかるのは、当然です。

 

助けを求めたことで、憧れるお兄ちゃんのようなアイザックと、しばし共にいられる機会を得たアレックスは、後でとても満足気にしていました。

 

このような年長の子による思いやりのある行為が、クラスルーム・コミュニティを穏やかな空気で包みこみ、その優しい波動はクラス中へと広がってゆきます。

 

そう上差し

 

私の師匠である幼稚園生たちは、日々、友だち同士、助け・助けられることで、お互いの魂の成長を促しています!

 

助ける子、助けられる子がウィンウィンの関係を築くには、双方がキラキラ善意キラキラを持って歩み寄り、行動するところにポイントがあります。

 

この関係は年齢に関係なく、大人同士、大人と子供の間でも、成り立ちます。

 

私自身が幼稚園の先生をしているうちに、自分らしく生きてゆけるよう進化していけたのも、師匠たちと日々、ウィンウィンの関係を築いた結果によるものです。

 

アレックスが抱く憧憬、尊敬の念が、アイザックの心に響いたから、信頼されたアイザックは、愛ある行動でアレックスに応えました。

 

もしどちらかが、相手の好意を利用しようとしたり、面倒くさそうにその場しのぎでさっさと事を済ませようとしたのならば、結果は違ったものとなったでしょう。

 

純真な想いから発信される愛の連鎖は、どんな鎖よりもパワフルです!

 

「無償の愛」から生まれる親切な行いは、ペイ・フォワードとなってクラスルーム内を循環し、子供たちそれぞれの才能が育ってゆく環境へと、整えてくれます。

 

(*ペイ・フォワードとは、あなたがした良き行いが巡り回って、後に誰かの幸せのために貢献されることを意味します。)

 

先生として私が一番気を配っているのは、生徒たちそれぞれが発するエネルギーが、ペイ・フォワードの軌道に乗るよう、方向づけることです。

 

子供たちは、

 

(受け入れらている)

 

と、安心のできる環境の中、凄い力を発揮します。

 

子供たちがお互いにもたらす影響力たるや、予想を超えるほどなのです。

 

そして、子供たちの暮らしに関わる大人たちの影響力もまた、計り知れません。

 

ご自身のお子さんを育てておられる方々、

 

誰かのお子さんの、親代わりになってくださっている方々、

 

近所にいる子供たちを見守ってくださっている方々、

 

辛い状況に立たされた子供たちのお世話をしてくださっている方々、

 

子供に関わるボランティア活動をなさっている方々、

 

私のように、子供の成長をサポートするお仕事についておられる方々、

 

そのほかにも、子供たちの瞳にヒーロー、ヒロインとして映っておられる方々へ、

 

私は、声をにして言いたいことがあります。

 

ありがとう!

 

本当にありがとう!

 

言い尽くせないほど、ありがとう!

 

あなたから発せられる愛飛び出すハートは子供を通して、ペイ・フォワードとなり、世の中の流れを良い方向へと導いてくれています。

 

多くの大人たちの手により、宝物のように大切に育てられた子供たちの先にあるのは、輝かしい未来です。

 

輝かしい未来を、いつか私はあなたと見届けたい。

 

切実にそう思います。

 

実際にお子さんがおられる方も、おられない方も、一緒に世の中の子供たちを育ててくれているあなたは、唯一無二で、何よりも大切な存在だから。