2024年5月14日(火)
 
沖縄が舞台のドキュメンタリー映画は、出来るだけ観るようにしています。
 
今回は佐賀市のシアターシエマまで、

 
”戦雲(いくさふむ)”

観てきました。
 
沖縄(琉球)について、私なりに前提を持っている考えがあり、まずは沖縄(琉球)の礎は、日本(大和)とは相容れないものであり、
 
琉球王国としての独立国家として歴史を考えること、
明治維新後の沖縄県への編入は決して対等ではなかったこと、
また民族面として、琉球民族と定義すべきで、日本民族とのルーツが異なること、
言語面でも、琉球の言葉は日本の方言ではなく独立した言語であること、
 
など、日本とは独立した別の形として考えるようにしています。
 
映画では最初、その琉球の言葉で語るシーンがありましたが、これを聞いて日本の言葉とはだれも思わないはずです。
 
映画の本題は、最近の南西諸島に於いて防衛施設が次々に出来ている現状について、地元民の思いを記録した内容です。国を守るためと言いながらも、決して国民を守るためでは無いことは前々から考えていた通りでしたし、何よりも80年ほど前に地上戦を経験したこの地の住民の多くは身に染みています。
 
とは言え、新たに知ったことも多い中で他の番組などで取り上げられていたこともあり、疲れもあって少し寝落ちしてしまいましたが、しかしながらこの問題に興味を持っていたので巡り合えていただけにすぎず、正直なところこの問題がメディアに取り上げられることが少なすぎます。
 
初めて知った中では住民が拡声器で防衛施設で任務を受ける職員に対して語り掛けるシーンがとても印象的でした。
 
今回、この映画を監督した三上智恵さんは、過去にも“沖縄スパイ戦史”と言う映画を手掛けていて、この作品はとても見ごたえありました。U-NEXTでは見放題なので、ぜひ観て欲しいと思います。