2024年4月1日(月)

 

仕事が休みの平日の午後、自宅にいる時はAmazonEchoのradikoアプリを使って文化放送の“大竹まことのゴールデンラジオ”を聴いています。

 

radikoの設定は、位置情報を指定しないと光回線を通じての受信地域は地元福岡ではなく東京になるので、ここで聴ける首都圏の番組はとても重宝しています。

 

しかしながらこの番組、実はこの日から文化放送だけでなく、香川の西日本放送と高知の高知放送でもネットされることになりました。

 

正直なところ、こうした放送局がさらに増えそうで怖いです。

 

地方への旅行では、地元のラジオ局から流れる地域密着型の番組を聞くのが楽しみの一つです。特に平日の午後はその色が濃く出るだけに、東京からの番組を単純にネットする状況はとても悲しい気持ちになります。

 

とは言え、きざしは去年からありました。地元のNBCラジオ(長崎・佐賀)は、昨年の春からTBSラジオの“こねくと”を同時ネットするようになり、放送中に首都圏の交通情報が流れる状況に強烈な違和感を持ってしまいましたが、それだけ地方のラジオ局の中には自社で番組をカバーできる体力が落ちているのが分かるほど深刻な状況であり、今回の香川と高知の件はそれが現実化したと言えます。

 

東京発の番組が地方で流れることは、JFN系のFMラジオでもあるのですが、この場合、その内容は東京では以前は放送されず(最近では一部がInterFMを通じての放送があるものの、かなりマイナーな状況)、地方同士で繋がる独特な感覚を楽しむことが出来ています。

 

中央からの情報をただただ共有するだけのラジオに、少なくても日中はそうなって欲しくないです。ただ、人口減少が進む状況では、こうした思いも無理になりそうで、一つの文化が衰退していくような気がしてなりません。