ふた昔位前までは、「養護学級」なんていう言い方をされていた特別支援学級。

今は、養護右矢印特別支援という言い方に置き換えている地域も多いようです。
とは言え、置かれている学級の意味合いは同じです。

名前は何であれ、支援の必要な子の就学を考える時、基本的には地域の小・中学校の支援級です。
なので、定められた通学区域の、「学区」があります。

療育で散々「環境が大事」と言っているのに、学校を選ぶ事が出来ないのです。

にも拘わらず、学校によって学校自体の規模や、支援級の規模、やり方、等々全く異なります。

私が最近知って驚いたのは、50人規模の支援級がある学校。
一般級の高学年よりも多い人数です。

集団が苦手な子達が多いのに、これでは本末転倒だと思います。

支援級は、8人の児童・生徒に対して1学級(1人の教員)という決まりがあります。


なので、50人の子供がいれば、単純に7人の先生がつきます。
更に言えば、情緒級・知的級、学校によっては肢体、と分けていて、在籍する児童・生徒が8名に満たなくても先生2人、等、その年の子供の状況によって、やり繰りはあります。


そもそも支援級に先生が1人では絶対にまわせないですからねー。(児童・生徒が1人なら別ですが。)

50人規模と言うのは、さすがに他では聞きませんが、30人規模だとザラにあります。

(基本)8人の児童・生徒に1人の先生、だと一見手厚い感じがしますが、人数で線引き出来ないのが子供の特性です。
一般級に在籍出来るような子だったら、確かに手厚いと思います。

けれど、授業時間中着席している事が難しい子がいれば、先生はそちらに掛かりきりになってしまいます。
車いすの子の移動にも先生は1人必要です。

それらは先生を独占してしまうその子達が悪いのでしょうか?

そうではないですよね。
その子に対して適切な支援が行われていない、適切な環境では無いから、と言えると思います。

現場の先生達(支援級の担任)は、学校側に対してその状況を訴える事が出来ますが、先生の数を増やしたりする権限は無いので校長先生がどのように動いてくれるか、に尽きると思います。

新年度がスタートすると、新入生が新たに入級して来ますが、どんな子が入って来るのかによってクラスの雰囲気もだいぶ変わりますし、子供同士の相性も大きいです。

ギャー、と声が出てしまう子と、その声が苦手な子。
自閉症だからと決して一括りには出来ないのです。


にも拘わらず、「〇〇君に先生が掛かりきり!!うちの子がほおっておかれてる。」
「〇〇ちゃんの声のせいでうちの子が落ち着かない!!」

これをその保護者に対して同じ保護者が言う必要あるでしょうか?
保護者どうしで陰口を叩く事に正当性があると思っているのでしょうか?

だいぶ、オブラートに包んで書いています。


実際にどんな事があったのか?
これらの詳しい話は、今後アメ限でUP予定です。