ツツジ満開の檜洞丸 NO.101 2015.5.17 快晴
●檜洞丸(ひのきぼらまる) 2015年5月17日(日) 快晴 温泉付 神奈川県山北町 檜洞丸(1,601m)<参考コースタイム> 小田急線新松田駅→(バス1時間10分)西丹沢自然教室バス停→(50分)ゴーラ沢出合→(50分)展望台地→(1時間)分岐→(20分)檜洞丸山頂→(30分)大笄(おおこうげ)→(40分)小笄→(50分)犬超路避難小屋→(1時間)用木沢出合→(20分)西丹沢自然教室バス停→(バス1時間)山北駅(町営さくらの湯)<参考歩行時間・歩数> 6時間20分 約30,000歩<日帰り湯> 山北町営・さくらの湯 毎年この季節になると、シロヤシオツツジを見たいと思っていたのだが、なかなかタイミングが合わず今まで果たせずにきた。花の季節は5月の下旬ころが最盛期らしいが、今年はすでに夏日が続いているので、いまが見頃?と思って、丹沢山の最深部・檜洞丸へ! この山は、丹沢主稜線の西端に位置し、北側は一歩峰をまたげば山梨県に入る。丹沢の最深部だけあって、新松田駅(松田駅)からバスで1時間10分も揺られることになる。当日は朝一番の7:30分発「西丹沢教室」行きのバスに乗り、終点まで。車内は満席で、立ち客が10人ほどもいて、大半は終点まで乗ることになる。終点から向かう山は檜洞丸、畦ヶ丸、そして大室山の3手に分かれる。この3山の中で最もハードな山が檜洞丸で、丹沢山塊の中では蛭ヶ岳(1,673m)、不動ノ峰(1,614m)、鬼ヶ岳(1,608m)に次いで4番目の標高(1,601m)を誇る。この4山は全て、丹沢山以西の主稜線に連なって縦走コースの途次にある。歩き始めて最初に出迎えてくれた花は山フジで、紫色の花びらが山道に散って風情がある。その次の花木が朱色の花を付けた山ツツジ。 果たしてシロヤシオツツジは満開を迎えているのだろうか?・・少し不安になったきた。スタート地点からしばらく舗道を遡って登山道に取り付き、小一時間ほど新緑のアーチをくぐると、沢の音が聞こえて、ゴーラ沢出会いに着く。一服するには最適な場所だ。 ゴーラ沢出合い沢を渡ると、いよいよ急坂や梯子のあるツツジ新道になる。名前にたがわず、ここから先は、様々な種類のツツジが、微妙に時期をずらしながら新緑の山裾を彩っているに違いない。 その種類は、トウゴクミツバツツジやミツバツツジ、山ツツジ、そしてシロヤシオツツジとアカヤシオツツジだ。中でもミツバツツジは、トウゴクミツバツツジと同じ色彩で見分けにくいが、ミツバツツジは葉の出る前に花だけが咲く。 トウゴクミツバツツジは漢字で「東国三葉躑躅」と書くように、葉は三葉で、東日本側に分布し、1,000m以上の山地に自生するという。 トウゴクミツバツツジトウゴクミツバツツジは満開を迎えているが、肝心のシロヤシオツツジが姿を現さない。しびれを切らして上から下りて来る何組めかの下山者に、上はシロヤシオツツジは咲いているか聞いてみた。すると、一瞬考えてから、まあまあ咲いている・・との返事が返ってきたが、どこか歯切れが悪い。少しは咲いているが満開にはまだ早いということか?・・・・そう思って、しばらく急坂を上り詰めると、待望のシロヤシオツツジを発見。以後、シロヤシオツツジはミツバツツジほどの数ではないが、途切れることはない。 この花は別名「五葉ツツジ」ともいうように、葉が5枚あり、ロート状の花びらも5枚ある。 同じ種類でアカヤシオツツジがあるが、こちらは別名「赤城ツツジ」ともいうらしい。そもそもヤシオツツジのヤシオとは漢字で「八汐」と書くが名前の由来は分からない。本日初めてシロヤシオを見つけてから、徐々に増え、ミツバツツジとシロヤシオが咲き乱れる場所もある。一方、道は徐々に傾斜を増し、展望台のあるベンチを過ぎると、さらに険しくなり、木の階段が現れて来る。ここからが本日最大のハードな急坂になる。 そもそも檜洞丸の山頂とスタート地点の標高差は1,100mもあり、上り坂だけで3時間の所要時間がある。 眩いブナの新緑と鮮やかなツツジの花木がなければ、とっくにあごを出していたかもしれない。 展望地から鎖場や階段を1時間ほど登り詰めると、石棚山稜と同角山稜の分岐に出る。ここから山頂まではさらに20分歩かなければならないが、道は緩く歩きやすい木道になる。 それによりも、この辺りから稜線に出たせいで視界が明るくなり、樹間から丹沢の山並が透けて見えるようになった。 湿地のせいか、足元には、本日初めてバイケイソウを見た。蛇イチゴの可憐な黄色い花と、濃い緑色のバイケイソウのコントラストが美しい。 ブナ林とバイケイソウやフキに包まれた木道が、この山のハイライトというべきプロムナードで、とくに新緑の季節ならでは景観といえるだろう。 樹間から見える円錐形の山は、同角ノ頭(1491m)らしい。この山を伝って下ればユーシンロッジに着く。 スタートしてから3時間後の12時、やっと西丹沢の主峰と言われると檜洞丸山頂に着いた。 広々とした檜洞丸山頂山頂はブナ林に覆われていて展望が効かないのは残念だが、犬超路の方に下れば、富士山や道志山塊画い眺望に眺められるという。檜洞丸という山名の由来は、今回の登山中、大木の洞を見つけたので、むかし山頂付近に、檜の洞があったためだと思ったのだが、どうもそうではないらしい。洞とは、古来、沢と同じ意味であったという。 正しい山名の由来は、玄倉川の上流、ユーシン沢のさらに上流にある「檜洞沢」に由来するといわう。別名青ヶ岳とも言うらしい。そういえば、檜洞丸山頂の下に青ヶ岳山荘(有人)があるから、この山荘の開設は相当に古いのかも知れない。山頂は、さすがに丹沢山の主稜線にあるだけに、相当な登山客でにぎわっている。ゆっくり食事を済ませ、さて下山コースは?と迷っていると、(実はメンバー間で意見が分かれて)、山頂付近にいた登山者が、犬超路への下山道は長いが、見晴らしは抜群だと言う。この言葉で衆議一決! 北面の斜面を少し下ると、山頂の景色が一変し、深く切り立つ稜線の向こうに、青色の道志山塊が幾重にも連なっている。 さすが丹沢の最深部と言われるだけあって、そのダイナミックな景色に思わず、みなが歓声を上げた。何年か前に蛭ヶ岳から道志に下山した時に見た光景に、どこか似ている。 登山道の脇にベンチがあり、登山者が雄大な景色を眺めながら一人悠然と昼食を摂っている。ここを知っていれば昼食を摂ったのにと、いまさら後悔しても仕方がない。 山頂をあとにしてから最初に向かう熊笹ノ峰までは、細くて長い崩落した馬の背があり、西側の斜面から見下すと、足がすくむほど深く切り立っている。実は今年、この峰付近で滑落事故があって死者が出ているという。そのほかにも、ここから先は結構な危険個所があって、ヘリコプターが出動する事故も起きているらしい。 ブナ林を通り抜けてきた登りルートと違って、この道は稜線歩きなので、視界が開け、開放的な気分が味わえるが、尾根は痩せている。相変わらず、トウゴクミツバツツジとシロヤシオツツジの花木は途切れることがない。 北側の青い山並の向こうに、白く輝く広河原が見えるが、あれは「神ノ川」の川筋だろうか?険しい丹沢山塊を切り裂くように、道志山塊へと連なっている。 道は尾根筋とはいえ、かなりの急坂で、気を張っていないと惨事につながりかねない危険な鎖場や階段もある。 鎖場 大笄(おおこうげ)や小笄(ここうげ)へのやせ尾根を経て、下山してから2時間歩いて犬超路の避難小屋に着。 この小屋は、大室山の取り付の分岐でもある。 犬超路避難小屋前犬超路小屋を下れば、やがて用木沢の沢沿いの道になり、徐々に傾斜の緩くなって、白沢と用木沢の出合いに出る。 出合いからは舗装された林道になり20分ほど歩くと、今朝の出発点に西丹沢自然教室のバス停に着く。この日は登山者多かったせいで、臨時バス便は何本も出た。われわれはこの日、バスを山北駅で降り、町営のさくらの湯に浸かることにした。湯上がり後は、駅前のいつもの居酒屋にて、冷えた生ビールで乾杯!本日は登山歩数は30、000歩なり <日帰り温泉> 山北町営「さくらの湯」 →クリック にほんブログ村