診察が始まるとすぐ、メッセージボードの二人目に124の表示が出た。
僕の受付番号だ。
中待合で待つ指示もある。
4ケ月に一度の検査結果を聞くために大学病院に来ている。
肝胆膵内科の中待合には先頭で呼ばれた男性が座っている。
診察室から医師の声がして、彼が弾かれたように席を立って入っていく。
だが
数分で彼が出てくる。
さあ、いよいよ呼ばれる。
毎回そう思うが、なかなか呼ばれない。
もう15年にもなるが、この時間はどうにも慣れない。
呼ばれるまでの時間が生きた心地がしないのだ。
特に今日は、診察室に呼ばれるまでがいつもより長いように思える。
腫瘍マーカーは?
画像に悪性の兆候があったのか?
「今までと違って、今回はちょっと。。。。」
そんな言葉が待っているのでは?
何かあれば即入院、長男や長女、亡き妻の顔が浮かぶ。
妄想は膨らむ。限りなく。。。
結局、「前回と変わりありません」だった。
また4ケ月、生き延びた。
いつものように、バスに乗って妻の墓参りに行った。
墓花は持ってきた。
幸い暖かい。
妻に報告する。
快晴の下、台座の上の観音様も微笑んでいた。
