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伴に歩んで

ガンと闘った老夫婦の人生日記です。

昨日は4か月おきのMR検査の日なので、近くのバス停からお昼ごろのバスに乗った。

そこから乗ったのは僕ともう一人、きちんとした身なりのおばさんだけだった。

 

僕が前向き座席に座ると、その人も僕の前席にきちんと座った。

僕はこのバスではいつも最後部に座る。終点まで乗るからだ。

だから顔はみえないが、頭部が50㎝ほどの近くにあった。

上品に染めてある。

薄茶のスカートに白いブラウス、濃い赤のジャケットを着ている。

そのバスが電車の駅に着くとみんな降り、電車に乗り換えた。

4両編成の準急。ふと見ると、僕が乗った隣のドアの前にあのおばさんが吊り皮を持って立っていた。

そして終点の大きな駅についてみんな降りる。

地下街に入る。

すると数メートル先にあのおばさんの後姿があった。

やがて雑踏に消えた。

 

僕は14時半からのMR検査を終え、また電車でバスへ乗り換える駅に着いた。

少し買物をしたので、1本遅れた。

そしてバスがやってきた。

行列に横から割り込もうとする中年がいたので、ケンカ覚悟で足で邪魔した。

幸い、そいつが黙って引いた。

 

そしてまた最後部の座席に座ると、僕の前席に座ったのは、朝のあの女性だった。

ビックリした。

前からは見ていないが、後ろ姿は忘れない。

最後部に座る僕のクセと、その前席に座る彼女のクセが偶然、一致したのか。

違う席なら僕は気付いていない。混んでいたから。

 

行くときは11時半ごろ、帰りは17時前である。

こんな中途半端な時間に再会するとは。。。

どんな仕事をされているのか、と思っていると、手に持たれているカードがちらっと見えた。

同じ市の「お出かけ応援カード」だ。

65歳以上はもらえる100円でバスに乗れるカードだ。

 

当然、同じバス停で先に降りたので、とうとう顔はみえなかった。

でも颯爽と歩く姿。

ひょこひょこ歩く僕とは間が開いていく。

同方向だがやがて、僕の朝の散歩コースへ曲がってしまった。

 

僕のカンで言うと、退職した教師。

そんな雰囲気だった。

こんな偶然、あるんだと驚いた日だった。

 

縁あればまた会うかも。そう思っただけである。