「ピンポーン」
インターフォンが鳴った。
画面の向こうに、白いポロシャツを着た若い兄ちゃんが立っている。
「はい」
僕は、務めてぶっきらぼうに、面倒くさそうに声を出す。
「ヤマトです」
「ヤマト運輸さん?」
確かにAmazonの宅配は多い。
でも制服を着ていない。
おかしい。
「違います」
「なに屋さん?」
「リサイクル業者です」
「せっかくやけど、売るもんも、買うもんもあらへんから帰って!」
「。。。。はい」
普通の応対をしておいた。
翌日
また「ピンポーン」
インターフォンが鳴った。
日傘を差した妙齢の女性が二人。
「はい」とだけ言うと。
ひとりのおばさんが、「§◇※●A#.......」
何を言ってるかわからない。
ワザとわかりにくく喋って、表へ出そうとしているのか。
「何の用なん? はっきり、正しい日本語で喋って~や!」
こう言うと、
「あなたは神様を信じますか?」
明確にしゃべれるではないか。
「ほっといてくれ。あんたら何なんや」
「神様の §◇※●A#△ を、§◇※●A# してるんです」
「かみさん、ごくろうさん、がんばりや。うちはいらんわ」
僕はぶちッとインターフォンを切った。
この神様は比較的よく来る。
だから二度と来ないように、おちょくっといた。
趣味の書きものの邪魔をされると、とことん腹が立つ。