代 | Rain talk

Rain talk

雨粒の放つ光の言葉たち

僕らは何代目なのだろう。

 

はるかに昔より、ずっと長く生きてきて、それで、今の自分になって。

 

昔のことも忘れてしまって、あまりにも広く開けたこの先の世界に、指針さえも見いだせず、茫漠と立ち尽くす。

 

しかし、不安に思うことはないと、過去の我々が言う。いつも私たちは、そのような世界に踏み出してきたのだと。

 

約束をした。誓いを立てた。そのことによって、立って不安のない場所を得た。心に帰る場所がある。

 

我々も、はるか前の、記憶さえ残っていない過去より受け継いだ存在を、この身体に宿している。言葉はそれを憶えているが、我々の方にそれを聞くだけの思い出がなくなっている。だけれどそれも知ったうえで、我らとともにそれはある。

 

いつかわれらも、その記憶のなくなる地点に行って、その言葉となると思う。だがその時君たちは、我々となってあなた方をまた励ますだろう。いつもいつまでもいつの日も。