人は、素晴らしい人を見ると、その人が何か特別なもの、例えば才能や容姿、天運や縁、生まれや加護などを持っているのだと、思ってしまうこともあると思う。逆に言えば、特別なものを持っている人を、羨ましく思うこともあるのかもしれない。
しかしながら、本当に素晴らしい人には、別に、特別なことは何もありません。
(少なくとも、それら特別なことが、彼を根から素晴らしい(やさしい)人にしているのではありません。)
特別なことは何もない、ということは、当たり前のことが(十全に)あるということです。
当たり前のことを極めるということが、その道の究極に至るということであり、
人として当たり前のことを極めるということが、仏道を極めるということになるでしょう。
しかし、当たり前のことを当たり前にすることが、困難なのが私たち人であると思います。
そこで、余計なものを捨て去ることで、当たり前のものを実現するという道が示される。
これが、直き道=大道 すなわち直き心=菩薩道 ということになるのでしょう。