せっかくにいただいたこの人生であるのだから、大切にしたい。私はようやくこのように思うことができるようになった。それは何も自分が恵まれたと言うのではなく、むしろ、不幸を乗り越えてこのように思えるに至ったと自覚がある。
例えば怪我をしても、身体は治ろうとするでしょう。自身に微かにも悪が根付いてしまったなら、それを正そうとするでしょう。不幸を感じたならば、それを脱したいと思うでしょう。
今の私の気持ちは、それら負のことのあるのも含めて、この人生を大切にして行こうと思えるのです。
より優れた生まれは存在するでしょう。より素晴らしい育ちもありえたただろう。
しかしそのような比較ではなく、自らのこの人生に満足すると言うか、有り難さを感じて、それを大切にしようと思えるようになったのです。
この私の人生を、他の誰かが大切に思ってくれた瞬間が計り知れず存在する。なのに、私がこの人生を大切に思えないでどうすると言うのでしょう。
このように思うのです。