望月・と、私は見てますけどね。踏み込んだ発言はするけど、強い、アグレッシブな姿勢っていうのは、私はね、他の男性議員を凌駕していくような気迫感があるので、そういう姿勢自体は評価しますけど、ただワークライフバランスとかね。あれだって馬車馬のように働くって。ワークライフバランスを外してね。それはやっぱり一国のこれまであったジェンダー平等とかにも直結してくと思うんですけど、ワークライフバランスを取って、家事・育児に男性もきちんと参加して行くって段々そういう価値観が上書きされてきた中で、いや、ワークライフバランスなんてどうでもいいんだ。馬車馬のように働くんだって、ああやって踏み込んじゃうわけですよね。彼女の前のめりな姿勢がいい時と、これまで築き上げてきたものをそれこそ破壊しかねないような発言ですよね。それをあえてやるわけですよね。そういうところの危険性っていうのは、紙一重の世界かなあとは見てるんですけど
佐藤・高市さんってのはね、勉強家っていうかね。そういうことで知られてるわけだよね。自分の部屋に閉じこもってすごく勉強していると。みんなそう言うわけ。そこのところは個人的な問題として評価されるべきところだよね。それがね、政治の場に出ると非常に独り善がりっていうか、バランスを欠いたものになりますよね。一つはそういうのありますよね
19:30佐藤・安保三文章の問題、前倒ししてやるという問題ね。そして本来、2027年度にGDP2%だった防衛費を今年度内に2%にするっていうね。すごいことだよね
望月・実施してトランプをお出迎えするんだと
佐藤・だから3.5%じゃなく、場合によっては5%にしろって言うかも。少なくとも3%は言ってくると思うんだよね
<防衛費が金かけるのはアメリカからの圧力なんだよなあ…
20:30佐藤・安倍さんの時に2%飲んだんですよ。それでね、それを高市さんに言わせたわけですよ
佐藤・安倍さんとトランプの間で話が決まってたわけですよ
30:00高市支持層
佐藤・確かに世論調査を見ると、男性の支持が圧倒的に多いんだよね。それから若い人、20代、30代が圧倒的なんですよ
望月・80%越えるって言ってますよね
佐藤・これはなぜなのかなって言うね。勢いのある発言じゃないかなって思うんですよね
望月・勢いか…でもそれと、生活が苦しくなって行くことがね、連動していくと(こんなんじゃなかった)ってなる気はするんですけどね
佐藤・だから、ロストジェネレーションっていうかね、そちらの方が期待しているんじゃないかなって思うんですよね
<え?私たち世代!?
佐藤・だけど、高市さんがなったからといって、それで何がどうなるって話にはならないと思うんですよね。なので直ぐにこれは失望に変わると思いますね。
望月・弁護士にこの間インタビューして。政府は何か新しいね、産業を作ったり、構造改革を手助けすることはできるかもしれないけど、新しい新規産業みたいなのは育ってないし、内部留保ばかりが溜まって、次にどっちに向かえるのかっていう道筋がね、国任せでは出てこなくって、民間にもそういう活力が失われちゃってるっていうのが大きい問題だと指摘してましたけど
佐藤・なるほど。それを考えると、この参議院選挙の時みんな言っていた消費税減税だよね。これしかないよね。だって、個人消費を上げていけば、非常にノーマルな形でのゆるやかなインフレが実現するので。それでなんで内部留保が溜まってるかというと、やっぱり法人税の減税をしてきたわけですよ。そして、消費税を上げてきたわけですよ。ずっとやってるんですよ。それがね、間違っていたということなんですよ。なので、大企業の内部留保がね、回らないと
望月・内部留保勢みたいにね、内部留保を溜め込まないように、税金をかけたり、もしくは高額所得者に対する課税っていうのはやるべきだと思うんですよね
佐藤・それは所得税の問題とか色々あると思うんですけど、やっぱり、消費税の問題ですよねえ…消費税を無くすか、あるいは減税して。せめて5%にしてですよ。そして法人税を上げると。かつて僕は歴史の証人じゃないけど、消費税を導入した時に、竹下内閣の時だけど、その時ちょうど財研にいたんですよ。で色々したんだけれども、当時のね、経団連のですね、経済団体連合会のキーマンがいたんですよ。消費税のシナリオを書いたね。
財研=財務省内の記者クラブである「財政研究会」の略称