望月・デスク行かずwそういう段階経ると現場には戻れないし、じゃあ後はこっちの出世街道がんばるかってなるんじゃないですか?わからないけど


佐藤・例えば文春オンラインでプチ鹿島さんって人が書いてるんだよね。この件で琉球新報に行った南彰さんのこと思い出したと。南彰さんが「絶望からの新聞論」であるエピソードを書いていてね。安倍さんが銃撃されて亡くなった時に深夜に先輩の政治部デスクが突然ニヤニヤしながら近づいてきて、「お前嬉しそうだね」っていう感じで話しかけてきた。これはあまりに酷いだろうっていう話ですよね。この話を思い出して、プチ鹿島さんはゾッとしたと。ということなんですよね


望月・人の死をね。


佐藤・結局、出世街道行っちゃう人はそういう人が多いんじゃないかという話ですよね。南さんの言うように人の死は人の死だと。それと政治問題は全然違うだろうと真剣に考える人は、ジャーナリストを真剣に続けていくっていうかな。実際ね、南さん朝日を辞めて、琉球新報行って、誠実に続けようとしてるわけじゃないですか。そういうことだと思うんですよね。記者としての心構えっていうのはね


望月・確かにショックを受けてたの、聞いてましたし。それでも私は辞めてほしくなかったですけどね。朝日を立て直して欲しいくらいの感じがあって。でも彼は最後は会社に行くのもしんどくなったみたい


佐藤・そうなんだ…!


望月・そういう人(安倍の死を嬉しいか聞いた人)が出世して行ってるんですよ。そういう人たちが幹部に上がってるっていうことも南さんとしては許せなかったでしょうね。ただ、そういう人いるじゃないですか


佐藤・多いよ!


望月・多いから、ここはそんな奴もいるけど、私は朝日新聞の良心として南さんに戦ってほしかったです、私はね。だけどやっぱり、最後は会社行くのもしんどくなっちゃったって言ってたから。それはもう心を壊すくらいだったら、今、琉球新報でイキイキされてますよ。すごい忙しそう。なんでもやってるんで。


<出世なんてそんなもん、対、人なんで


22:25望月・企業の、トップとか幹部の意識が如実に会見には出るなと。会見しない読売新聞もそうだし、全く言わない日本テレビもそうだし、ある程度これは説明するのが当たり前だと思って説明しているサントリーみたいな。それは結局メディアの向き合い方って昔に比べて弱くなって、トーンダウンしてると思うんですけど、企業企業がどうやって自分たちの問題に対して社会的に説明責任を果たそうとしているかは企業のトップとか幹部の意気込みと構えで決まっちゃうんだなあ。日テレは非常にズルい逃げ方をしたし、山口さんに至っては隠密極秘会でその後一面でヨイショ記事載せたのも含めて、トップの考え方、社会との向き合い方が出ますね


32:40選択的夫婦別姓とかね、基本的には政治的問題ではあるんだけど、9何%は官僚が全部決めちゃってるわけじゃないですか。なので、政治家がいようがいまいが、日本関係なく進んでいくんだよっていうのが基本にあるので。そういうことだと、一番うるさいこと言わない自民党っていうのが、官僚にとって一番喜ばしい人間集団なんですよね。そうなると、いつまで官僚政治続いて行くんだ?例えばそうなると官僚政治のトップは財務省なんで。いつまでこの税体系、消費税でお金をとって、そして法人税を安く済ますというですね。もちろん経団連っていうのが、もう一つの車の両輪の一つとしてあるわけで、まさに経団連と財務省、ここで日本経済って走って行くので。そうすると、国民生活っていうのはね、顧みられないわけですよね。そこで本当は政治の登場なんだけど、自民党は全然そういうこと頭にないので、それでずーっと突っ走るだけじゃないですか。ハッキリ言えば。ガソリン税の問題にしてもね、一つ減税やろうと思ったら、新たな「走行税」みたいな話がね浮上してるわけじゃないですか


望月・そういうので…巧みに財務省が減税させないとする


佐藤・そういうことですよ。


望月・そんなもの出てきてるんだ…