だけど、これ難しいんだけど、昭和、太平洋戦争に突入するまで、御前会議っていうのがあったんだけど、天皇が色々と発言して、臣下がその通りにやるという形ではなかったのよ。これが、ナチスドイツ、それとムッソリーニのイタリアとは全く違うところでね。下が提出してきたものを「陛下これでよろしいでしょうか」って言って、天皇がそれに最終的にOKを出すっていう形を取ってたわけだ。だから、天皇が「それはもう一度考え直した方がいいぞ」ってこともあったわけです。数少ないけどね。だから、一応君主制ではあったんだけど、立憲君主制を目指してたんだよね。天皇はね。政治には口を出さない。ただ軍隊としては「天皇陛下のために」っていうさ、それが一番簡単なのよ。偶像を一つ作って、「それのために命をかけろ」っていうのが一番簡単なのが兵隊の目標を持たせること。ものすごく原始的で簡単。だから天皇はやっぱり戦争には反対だったと。天皇はイギリスにも留学してるしね。西洋文明についてはちゃんと知ってたわけで。英語もしゃべれるしさ。アホな陸軍の連中とはレベルの違う頭だったんだが、でも、一応ね、最終的に戦争をOKした人ですよ。軍、特に陸軍ね、太平洋戦争っていうとさ、陸軍ほとんど戦ってないのよwなくはないか。フィリピンとか陸があるところでは陸軍が戦うけど、勿論海上では海軍が戦ってたわけじゃない。だから「太平洋戦争」っつーと、陸軍関係ないように見えちゃうけど、そうではないけどね。結局、どこに攻め入るかってのは、大本営連絡会議で決めてたわけで。ま、陸軍の滅茶苦茶ぶりが海軍を引きずって、戦争になったというのが、歴史的な事実だからね。そういうところでさ、最終的に天皇はOKしたわけよ。彼が最終的にOKしなければ、太平洋戦争やってないからね。彼が陸軍の曹相をはねつけたのは、2.26事件だよね。反乱軍となった青年将校、兵隊たちを、最初は陸軍は適当にお茶濁してやろうかなとしたら、天皇がそれをはねつけて、「自分の信任している首相たちを殺害したような軍は自分の軍ではない。すぐに鎮圧しろ」って言ったのは、昭和天皇が自分の感情を露わにした唯一の回だったんじゃないかなあ…だから、太平洋戦争も彼には責任があると僕は思ってる。だけど、ご承知の通り、アメリカ占領軍、マッカーサーがさ、日本統治するのに天皇の協力を得ないといけないなあと。後、東京裁判で当初は天皇の責任を追及するっていう当初の考え方があった。で、ソ連と中国は最初は「天皇の戦争責任追及すべし」だったんだよね。だけど、勿論、天皇は積極的には「戦争したい」とは言ってはいない。後はA級戦犯、東條とかが、御上は戦争には反対しておられたっていう証言もしたんでね。それで、天皇の責任は追及しない。一番はアメリカ軍の日本を占領地として統治するのを考えて、天皇の首をはねるとか止めた方がいいって、最終的な判断はそこにある。だけどね、「陛下のために」「天皇陛下万歳」って叫んで何百万人も死んだんだよ。その責任を明確にすべきであったと、僕は思う。天皇はね、首を切るとかできなかったとは思うが、退位するっていう手はあったと思うから


35:00戦争の話、多方面に飛ぶんだけど。最後に一つ紹介しておくと、これいい記事でしたね。8月13日で女性自身「初鹿野議員国も認めている『南京事件』を否定で批判続出」【記事あり】「信じてる人がまだいるのか」ってこの馬鹿が言ってるらしいんだけどさwいやいや、もう完全に歴史的な定説だから。そして、日本政府も認めているから。南京事件はね。この記事何がいいかってね、質問を議員と参政党に対してしたら、参政党は回答が来てるんだけど、それに対して、回答文を逐一、歴史学者笠原さんが論破してw痛快なwもうグウの音が出ないほど、とにかく参政党と初鹿野の言ってることは滅茶苦茶だっていうのを。よく言われるのがね、中国とかが、20万人殺されたとか、30万人、果ては100万人とか、そりゃ無いよ。だけど、南京事件に関してはさ、数字は明らかではないが、明らかに城内にいた人たちを軍がスパイの嫌疑をかけて、多数殺害してるっていうのは、証言とかで明らかなわけよ。20万とか30万だったかっていう数字はもうわからない。でも数万人レベルではあったと。これ僕もそう思うよ。これ歴史的な定説ですから。もうさあ、歴史的事実をね、よくないのはね、初鹿野とかがさ、市議とかそういうレベルでピーピー言ってるならいいけど、間違って国会議員になっちゃったしさ。で、参政党の神谷とかも、なんの裏付けもないことを平気で言うっていうね。国会議員なんだからさ、キチンと勉強して発言しないといけない連中が、なんの勉強もしないで、直感的に言っている。またはさ、「日本軍は礼儀正しくて、占領地で何も悪いことしませんでした」。そんなことはあるわけないだろ。日本の政府が認めているっていうのは嘘だっていう連中がいるから教えてあげるけど、それはこの外務省のHPにあるんですよ。「歴史問題Q&A」ってあってね。これはどなたでも見れますんで。