激戦参議院選挙!刑務所を出て20年、誰よりも福祉行政の貧困を知った人。れいわ新選組山本ジョージ候補者。元受刑者同士のダブル特別対談!元博報堂作家...
https://youtu.be/Yeh604_QmBo?si=sC14aDXS3W2WSUXU
21:00本間・やっぱり実際に中を見られて現実をリアルに知っているからこそ、こういうのが必要だっていうね
ジョージ・そうなんですよねえ…刑務所もね、頭抱えてたんですね。日本の刑務所っていうのが行刑密行主義って言って、すごい秘密主義ですよね
本間・今でもそうですよね
ジョージ・ですから、なかなかこれをオープンにできなかった。ですからある意味私に色々いろんな資料とか出してもらって、研究も調査もしてもらって。法務省にお願いして過剰収容の頃だから本当に大変だったと思うんですけど、全国の刑務所で知的な障害のある人ピックアップしてもらって、いろいろ検査してもらったんですよ。410人くらいサンプルで固有名詞であげてもらって。こんな生活してたのかと。410名の知的障害者の内、96%が福祉につながってなかったんですね。4%しか手帳持ってなかった。だから福祉が酷いんですよ。ですから、福祉に見捨てられて最終的に刑務所に拾われたというか。福祉が非常に貧困だった
本間・そうですよね。僕も今でも毎年1、2回大学なんかで刑務所の中は実際こうだみたいな話をしてくるんですけど、当たり前ですけど、大体法学部の学生に話をするじゃないですか。一応刑法を勉強している学生たちに話をするんですけど。先週も成城大学で。毎年成城大学でもう14年連続くらいでお話ししてるんですけど。そこで「日本の刑務所っていうのは滅茶苦茶厳しいんだよ」って。学生たちは表面上でいろんな情報見ていて、日本の場合は刑務所を出ても、大体47、48%くらいはまた入ってしまうっていうね。それは刑務所が甘っちょろいからだとか、そういう誤解ってすごくあるじゃないですか
ジョージ・結局ね、テレビなんかで昔はよく「イッチ、ニー」なんてやって、その一挙手一投足を監視されて、朝から晩まで怒鳴られて。これが厳しい処遇だと勘違いしてる人がいて。僕ら受刑者からしてみれば、あんなもん怒られ続ければおっかなくもなんともなくて、逆にラクなんですよ。人の言うこと聞いてればいいわけですから。日本の刑務所っていうのはね、模範囚になればなるほど社会性を失ってしまう。ということは、また犯罪を犯しやすくなる。だから刑務所の中でとにかく指示待ち。そして何も考えない方が模範囚になって外に出れるんですけど、外に出た時、必然的にすごく思考だけじゃなくてフィジカルでも退化してるし。フィジカルでいうとね、(悪い人間だ)というアイデンティティが染み付いてるというか。(どうして俺なんて)っていうね。それね、絶対社会復帰の妨げになるんですよね。きちんとね、社会復帰できるような受刑者にした方が将来的なコストも、あるいはリスクも軽減できるに決まってるのに、どうもちょっとね、刑事政策って感情的に議論しちゃってね。なんか、厳罰厳罰と言いながら、それは当人からしてみれば、厳罰じゃなくて、求められてる厳しい処遇っていうのは実はラクな処遇だったり
本間・そうですよねえ…やっぱり学生たち若いんでね、なんでね、刑務所に入った人たちが出てきてからの生活を助けてあげなきゃいけないのかっていうことに関して、なかなか理解が浅いっていうかね。結局、再犯が増えると社会的コストが増えるんだよっていう話をね、ちゃんとすると、わりとハッとするんですよね。社会的コストって警察官から検察から弁護士からって、当たり前だけどみんなお給料を払ってるわけだけど、再犯者が増えれば増えるほどその人たちの仕事が増えて…後、刑務所に人間一人放り込んでいても、食費とかかかりますからね