望月・浅くなったってことですか?


佐藤・そう。これって、やっぱり日枝さんがそういう文化を作ったと思うんですよ。「面白くなければテレビじゃない」って言ってね?そして視聴率だけにこだわってですよ?そして、今言ったようにバラエティ、報道部門で、おべっか使う奴だけ出世していく。フジテレビを筆頭にみんなテレビ文化、レベルがずーっと下がってきた。だからどこつけたって面白くないとか。そういう話をよく聞きますよ。面白くないとか。僕はね、今回のことで考えると、日枝さんがレベル落とした犯人なんだなっていう風にも思ってるんですよね


望月・本当はテレビマンってね、時代の先端を読んで空気を読んで笑いもニュースも含めて、どうやって世の中の人たちの気持ちを掴むか、そういうのがすごい必要だと思うんですけど、彼ら、こういった支配体制を築いてきた中で、本来何が面白いと思えるか、お笑いとは何かという大切な部分を忘れちゃったってことなんですかね?かつてブームを作ったとはいえ、その後の今に至る根底に日枝体制があったっていうのは、驕りとか権力ってことなんですかね


佐藤・あるいは、何も考えてなかったとか。要するに視聴率とか数字だけ上げればよかったのかみたいなことがあるんじゃないか


望月・関係者行くと、怖いイメージあるじゃないですか。日枝さんって通常、いっつもニコニコして人当たりがすごくいいらしい。だけど、そうはいっても、すごい人事やってたじゃないですか。キョーレツに気にいる人と気に入らない人を分けてたと思うんです。ちょっと安倍さんに似てるなと思って。中にいれば、そばに居れば、よしよし。だから金光さんも清水さんも否定できない、批判できないみたいな感じだったじゃん。日枝さんによって引っ張られてね。「なぜそんなに否定コメントを求めるんだ」みたいな金光さんの開き直り会見みたいなのがこの間の金曜日あったんですけどwそこはある種、籠絡して取り込み、権力を強化していく才能。前は委員長やってたんですよね。それがどこか偽善と驕りになったのかなあ…彼も気づかないくらい、こういう腐敗が進んでたというかね。もしくは彼もわかってたのか。色々考えさせられます


佐藤・人ってみんなそういうところあるんだけど、普段付き合ってる人間を取り立てるっていうか、引き立てるじゃないですか。それが日枝さんもそういうところがあって、独裁者っていうのはそういうのが


望月・上手いんだ


佐藤・独裁者のダメなところってのは、それがずっと模範生にずーっと出てきてしまうってことで。つまりシステマティックに行って、周りもそれにブレーキをかける手段がないので、そのまま行っちゃうっっていうね。フジテレビなんかまさにそういうことですよ。いま、腰を痛めてるとかやってるじゃないですか。あれも本当かどうか知らないけども、記者会見やれと


望月・そうですよね


佐藤・芸能人なんですから、記者会見やるのは当たり前なんですよね


望月・松本さん、中居さん、日枝さんですよねーここんとこ会見しなくなりましたよね。昔は叩かれてもやってたじゃないですか


佐藤・これはね、記者クラブも求めなきゃいけないんですよね


望月・官房長官会見って皆さん見てると思うんですけど、実は放送記者会の会見ってすごい限定されてるんですよね