ちょっと語りたくなりました。

前の夫との出会いの話。


2007年当時。私は悩んでいた。毎日アニメイトに通うことを日々の一番の楽しみにして生きてる自分に。このままでは婚期というものを完全に逃してしまうことは、誰の目にも明らか…というか、とりあえず母から見た私はそうであったということは、この時確定されていた…尻を叩かれるように始めた婚活。だがしかし、オタクであることを完璧に隠して男性とお付き合いする勇気もない!自分の性格も生活も絶対アニメや漫画から切り離せないであろうことはもう自分でも分かってた。(一応初めの婚活中は封印はしていた)隠して男と付き合うなんて絶対無理!!


こうして悩んだ末に、ジャンプ作品だけはそれほど差別対象にされてこなかった抜け穴の記憶が蘇る。ジャンプ作品で一番好きなのは「NARUTO」。ということで「NARUTO」が異様に大好きなオタク女として婚活期間中装ってみることにしたのだった


そうして出会った前の夫


私の異様なNARUTO推しっぷりにも躊躇うことなく付いてきてはくれたが…しかし結婚してみて歯車は狂い始める。相手は私に合わせてただけで、漫画やアニメへの興味なんて爪の先程もなかったのだ!!つまりここで、相手も私を騙してたことにはなる。わかるかね?良識のある人ならば、ここで婚活というものが不毛な戦いになるかもしれないことを察するかと思われるが、それは今は置いておく。とはいえ私は、「NARUTO」大好きを公言し続けてきたお蔭で、転勤先で「アニメが見れない環境には耐えられない」という断固たる主張をすることには成功できた。こうして始まった結婚生活。長く一緒にいて分かったのは、この人は本当に出掛けることが好きってこと。そして出掛けては散財する。計画性なく。飲みも好き。故に常にボーナスは前借り状態で日常生活を送ることになる…そんな生活が続いて3年ほど経ったある日。いつものように今季分を録画したアニメをひたすらテレビの前で追い続けたり記録に残したりしてる私に、夫が声をかける。「よくテレビの前にずっといられるね」。(???)と思った私が詳しく聞くと、テレビの前に何時間も座っているのは前の夫にとってはストレスらしい。(それってもうアニメを見る習慣すらないってことだよね)とは思った。こうしてお互いの好きなものに対する溝は理解されることなく深まるばかり。私と離婚するときに言った夫の一言は「もう絶対にオタクとは結婚しない」だった…


最初はほんの些細な騙し合い程度から始まるのかもしれない。けれど、一人の相手と時を長く過ごすというのは、ほんの少しのボタンのかけ違いとも長い時間をかけて向き合うということ。問題を放置すれば、それはただ大きくなって溝は深まるばかりなのだ。気がついたら、取り返しがつかないくらい理解できない相手が、結婚相手になっていた。なんて話はあるあるなんじゃないだろうか


こうして一度目の結婚が失敗に終わった私は、再び婚活をして…だいぶオタクに対して理解される世の中になってきたことに感謝はした。だが、結局、同じ年の人の大半はそういう時代を経てきてるから「オタク」という言葉に過敏に反応はしてしまう。これはもう仕方がない。それでも私を受け入れる人を探すしかない。そう覚悟して探し続けて一年半後くらいに出会った今の夫。(この人いいな)と思い始めた辺りから、突然奇行に走ってみる←


「俺もアニメ大好きなんだ」と豪語する今の夫の車では、動画を観れる環境だった。それを利用して、なんと「ファンタジックチルドレン」などという、ちょっと知られてない…というか、オタクにしか知られてなさそうな…だいぶ深みにハマってると勘繰ることができるようなアニメをあえて選んで一緒に見てもらったwwwそして感想を聞いてみる。「面白かったよ」の一言だったwwwだがよく考えてみてほしい!彼は私と、「よくわからないアニメ」を一緒に見ることに耐え切ったのだ!!これはつまり、前の夫とは違う人種であることの証拠なのだ!www


っていう…

オタクが結婚相手を見つけるまでの体験談をつづってみました。


あ、今夫とは今季アニメを仲良く録画しあって、お互いに見たいと思うものは一緒に見れる時間作って見るようにしてますwめっちゃ楽しいですw


一定の層にはためになるかもしれない話でしたwお疲れ様でしたw