41:30今井・松本サリン事件、3回目なんですけど、初めて現場に行ってきたんですよ。みなさん、松本城に行かれた方いると思うんですけれど、駅のそばにあるんですね。そこから北に600mほど行ったら、旧開智学校ってあって。朝自分で撮ってきた写真。河野義之さんが犯人に仕立て上げられた旧松本サリン事件。この現場ってどの辺りか知ってます?
実はそこは松本市の郊外だと思い込んでいたら、この開地小学校の東に600mのところなんです。つまり松本駅が歩いていけるんです。そういう閑静な住宅街で、僕は30年前にやられた、河野さん…河野さんだけじゃないですよ。あの一帯の人たち、ものすごい被害受けたんですけど、河野さんがずっと言われるのは、犯人に仕立て上げられたからなんですけどね。もちろん皆さん知ってますよ。オウム真理教が犯人なんですけどね。河野さんの家がどうなってるんだろうと思って、行ってみたいんですよ。そしたら空き地があるから空き地が河野さんの家やったんやなって思ってたんです。空き地の写真を撮ってきたんですよ。そしたら、ご近所の方に話を伺ったら、空き地じゃなくて河野さんの家、まだあるんですよ。これ。(写真あり)表札出てるんですよ。ここから入っていったら、奥に一番広い家が三軒家屋があるんですけど、ここが一番広い家。ここに河野さん住んでたんですよ。このうらに池があって。池の魚が死んでたとかあったじゃないですか。未だに残ってるんです。建物が。
地元の人に聞いたら悲惨な事件だから口に出したくないってのがあって、若い子達に話を聞いても、あまりにも悲惨すぎてお父さん、お母さん、おじいちゃん、おばあちゃんが自分たちにこの話を話そうとしないっていうんですね。なんで万博の時にこの話を持ち込んだかというと、皆さんご存知だと思うんですけれど、河野さんの松本サリン事件は3冊も4冊も出てるんですよ。こちらは「虚報、えん罪はいかに作られるか」なんですけど。この事件は中井貴一さん主演で「日本の黒い夏」って映画化もされてます。映画も見て来たんだけど、あれは結局、警察が勝手に河野さんを犯人に仕立て上げて、記者クラブの記者にそれを流してリークして、記者クラブの記者はあり得ない青酸カリなんてなんの関係もないのに。元々河野さん薬品会社にお勤めだったからその手のものがあるんですよね。ところがこの人は一般の市民なのに、いろんな薬品があってこの人がやって白い煙もあると。そんな証言ないんですよ?なんだかんだで犯人に仕立て上げるんですけど。それがね、警察の言ったことに記者クラブが尾びれ背びれ付けてインチキスクープ合戦になっちゃったんですね。唯一地元のテレビ局の良心的な人たちが警察と反対のことをはっきりと言ったテレビ局もあるんですよ。医者に聞いたら、お亡くなりになった方、重症の方を診て青酸カリとはなんの関係もないと。もっとえげつない、強力なものって。それがサリンなんですけれども。それをねデスクがちゃんと流せって言ったら、記者が流せませんと。警察が出してる情報と違うようなこと言ったら、ほかの記者に流してる情報、今後他のことも含めて、サリン以外のことも、今回のことも含めて、お前のところの社にはこの情報流さないって言って、自分たちだけ除け者にされると。記者クラブの中で自分たちだけが浮いてしまう。だから反対だって言って。良心を投げ捨てて。
取締役の人たちも「鵜呑みにしちゃダメだ」って現場のデスクと記者が言ってるのに、そんなことより目先のことが大事だと。スポンサーがどんどん降りてると。他のテレビ局や新聞社はみんな河野さん犯人前提で流してるのに、うちだけが「そうじゃない」って言ってたら、スポンサーが降りていってると。目先のスポンサー繋ぎ止めるためにも、「とにかく河野さん犯人説で行け!」って取締役が言うんですよね。
万博も同じなんですよ。記者クラブの人間だけ相手してね。万博協会に都合悪いこと、例えばメタンガスのこと、ツッコミ悪かったよね。ツッコんだら万博協会や財界の人とこれからお付き合い、誌面にテレビ局にCM流してもらえない。それが怖くって、キツい万博批判はできないというね。図式一緒なんですよ。だからそういうのは、僕が個人的な義憤でダメだって言ってるんじゃなくて、そういうことをしていたら、結局は歪んでいって。もうはっきりしてるじゃないですか。赤字確定でドツボに入ってる。本来は胸筋を開いて、市民の声や、自分たちに批判的なメディアの声もちゃんと受け止めなあかんのに、それを完全に鉄の扉で閉じちゃってね。赤旗の記者や週刊文春記者や僕らを全然入れないと。兵庫県知事は会見でみんな入ってますやん。ちゃんと質問もさせるじゃないですか。万博協会、一回もしてないんですよ。だからこういう風になったとも言えるんですね。だから皆さんね、本当に…万博協会が一番悪いんだけども、僕らも悪いと思わないといけない。本気で批判をすべきだった。納税者として主権者として
50:00万博協会に抗議電話した一月万冊の視聴者の体験談
今井・声を上げないと石毛とかそういう連中は別に市民は怒ってないという風に思っちゃうんですね
今井一公式ウェブサイトの紹介