本間・切ってきたわけですよ。儲からねえところだから。人材もそこに入れないし。とりあえず放送法の関係で報道もやんなきゃいけないからしょうがねえからやってるかみたいなところもあるじゃないですか。そこでやっぱり今までは、誰も抜け駆けしないでやってきたけど、こうSNSの広がりが早いと、ある程度はそこについて行くっていう形を取らないと、ますますダメになって行く気がしますよ


今井・それが今回のフジテレビの一件やったと思うんですよ。2週間彼らが沈黙を守ったのはね、反省して、あれはまずかったと言うべきです。文春砲が出て、すぐにネットで広がった時に参戦すべきでした、やっぱり。フジは無理としてもTBSやてれび朝日は参戦すべきでした


本間・あの姿勢がまたオールドメディアはーって言われちゃうよくない例になっちゃいましたよね


今井・その絶対的理由って、断言してもいいんですけど、自分たちは安全地帯にいると思ってるんですよ。あえてリスクを犯すことないと。もしこれ言ったら…あの時に2週間も文春が出てすぐに自分たちが、他の局は取り上げてないで、うちの局だけ取り上げて叩かれたりするよりも、横並びでじっとしてた方が、どこか新しいテレビ局が参入することはないし、うちがよほどのことをしない限り停波なんてあり得ないし、もうとにかく365度どこからも批判が来ないようにしとこうみたいな、本当に死んでいくパターンですこれ


本間・そうなんですよね


<常に革新を求められるような情報の最前線に居る立場で、そういう姿勢でいられるのはもう害悪でしかないな


本間・結局その…文句が来た時にって…何を報道したって、文句なんて来るわけですよ。違う立場の人からすればね。昔はそれでも、文句が来たらちゃんとそれを拾って、ちゃんと戦ってくれる会社の上層部にもそういう人たちがいたと思うんだけど…


今井・もっと尖ってた、メディアの人間は。尖った奴がメディアにいたの


本間・ですよねえ。それがもうみんないなくなっちゃって


今井・お利口さんばっかりがテレビ局、受験してるの


本間・それだと回らないってことがわかってきたんだから、急に方向展開はできないんだけど、方針としてはそういう方針にして行かないと、ますますオールドメディアは〜って言われちゃいますよね


今井・一ついい機会になったのは今までテレビ局の方針として、キー局であれ、準キー局であれ、ネットで言われてることを無視するという立場だったんですよ。真偽不確かやし。ゴミみたいな情報が多いと。だけども、そこはね取捨選択して、ゴミの中にも宝物が混じってるわけだから、そこは拾って行かないと、そんな適当なことやってたんじゃダメだと思う。それともう一つ、前も言いましたけど、これもし、昔のように僕と本間さんが配信できなかったら、こうやって自由にものが言えなかったら、大手のテレビ局や新聞紙しか報道を何十万何百万もの人に伝えることができない時代やったら、万博の杜撰さ無責任さ、無能さなんかみんなに知られなかったよ


<それは確かにな。伝えたい側の伝えたいことだけ伝えてるお利口だから取れる情報しか追ってないと、利用しかされないんだよ