なんで直に商売してないんだって言ったら、直にやると様々な交渉ごとをスポンサーとテレビ局が相対で煩雑なことをやらなくてはならなくなるのが理由の一つとしてある。間に広告会社を挟んで雑務を全てやってくれと。契約書も全部広告会社が作るんで。一切を全部広告会社に任せて、自分たちは、やる、やらないイエスかノーかだけの判断だけしかしたくないのがスポンサーなんですよ。もう一つはテレビ局側の危機管理なんですよね。というのは、例えばですけど、今回みたいな有名な大企業になると取りっぱぐれってないけれども、半年分の契約しますよね。番組に対してスポンサーと契約する。どちらかというとスポットとかの概念だけど、すごい新興企業がいきなりスポット10億円やったとします。例えばそのCMを流してる途中でなんらかの不祥を起こし、潰れたとする。CM料金を回収できないってことになったとする。そういうの過去何例かあるんですよ。そうしたときに誰が負担するか。これね、広告会社が負担するんですよ。リスクヘッジになってるんですよ。広告会社はCM契約が結ばれたら、翌日に現金払いでお金を払う。そして広告会社にスポンサーからお金が振り込まれてくるのは60日後とか90日後なんですね。つまり、ひと月ふた月み月のタイムラグが発生してるんですよ。企業ってそうですよね、いきなり全部払えって発生しないじゃないですか。いろんな企業によって支払いサイクルの長さがありますよね。その分は広告会社が負担する。CM売ってる間に売ってた企業が飛んじゃったりしても、そこは最終的にはテレビ局に対してはお金を払っちゃった後なので、その回収は広告会社がやりますけど。もちろん。でもテレビ局にとっては大きなリスクヘッジになってるんですよ
そういうことが長い年月の間に積み重なって、もう大手の企業はラジオ局もそうですけど、新聞もそうですけど、大手のほとんどの会社が広告会社を通す。テレビ局はローカルだと小さな会社がいっぱいね、直接取引したいって言ってくるんですよ。テレビ局、ラジオ局に対してね。でもテレビ局、その会社が何かしらで飛んじゃったりしたら困るから。「うちとの契約は電通(博報堂)通していただけませんか?」って。博報堂とか電通行くと、その会社がお金を払う与信額があるかどうかっていうのも、全部調べるんですよ。それができる会社だったら契約窓口を作る
実は内部はそういうことがある
35:33返すことになるかどうかは微妙だなあ…今今、返せませんってなったら、「じゃあお前のところなんか二度と付き合わねえからな」ってみんな思いますよね
だからここは契約外だけど(しょうがないな)っていうことで。自分たちの会社の関与も疑われてるわけだからね。そう言われたら、お金返さざるを得ないですからね。二度と付き合わねーぞって言っても、この先フジテレビがテレビ局として存続していけるのかどうか…まだわからないからね
37:00昨日、売上的にはテレビが6、7割の不動産業が3割くらいって言ったんですけど、この3割くらいの不動産業の方が圧倒的に利益率が高いんですよ。テレビとしてはすごく右肩下がりだし利益率がものすごく低いんだよね。だから、究極的に言えばフジメディアホールディングスってもうテレビは解体してぶん投げて誰かに買ってもらって。そして業務的には縮小するけど、高収益の部分だけ残してやっていけばいいって、これもうほんとに株価だけで儲けようと考える。ファンドだってそうだよね。フジテレビが復活しようがしまいがどうでもいい話。なぜかって言ったら、もうテレビっていうのはどう見ても縮小していく業界であるから。フジテレビの復活なんてのは鼻から株屋は考えていないんだと。不採算部門のテレビ局をこの際、チャンスだから全部切っちゃえって。切った後に高収益体質のフジメディアホールディングスが残るんだったら、今のうちに株を持っていれば、株価が上がる。こういう考え方でいろんなところが集まってきてんじゃないの?っていう分析もある
完全に身体極まる状態に発展したね。でもそれは、そういう事態を招いたのはご自身。というか、彼1人のせいじゃないけどね。フジテレビの何十年にも積み重なった宿痾がそうさせているわけで。その責任ってやっぱり誰かがどこかの時点で取らなきゃいけなかったのが、彼に回ってきてるというふうに思いますね