【解説】「オーバーツーリズム」をめぐって深まるスペインの分断 | 観光地で続く「反観光」デモの背景
→世界中から観光客が集まるスペインの各地で、地元住民による「反観光デモ」が相次いでいる。
大都市バルセロナでは、7月初頭に約2800人が街頭に繰り出し、観光客に水鉄砲で水をかけるなどして話題となった。
その他、アンダルシア、カナリア諸島、マヨルカ島があるバレアレス諸島など、いわゆるリゾート地でも、それぞれ数千人規模の抗議活動が断続的に起こっている。
住民らが求めているのは、地元の小規模店の保護、観光部門で働く労働者の労働条件と賃金の改善、観光への公的資金提供の停止、大規模イベントの制限などだ。
https://courrier.jp/news/archives/371763/
“スペインは世界で2番目に訪問者数が多い国で、GDPの12〜13%は観光業によるものだ。それでも地域住民の不満が高まっているのは、観光業の恩恵を一部の大企業や資本家だけが受けるという構造が強化されているとともに、住民の生活がますます軽視されるようになっているからだ”