教員『いじめは良くないと思う人ー?』
生徒達『はーい、はーい』
1人の少年『……。』
これは実際にあった話。
ある晴れた4時間目、4年1組の教室では道徳の授業が行われていた。
NHKの教員テレビを見た後に、担任からの問い掛けに生徒が答える。至って普通の日常的授業だった。
しかし、
1人の少年は手を上げなかった。
なぜならそのクラスにはいじめっ子がいて、あろうことか、いの一番に手を上げていたからだ。
担任『どうして手を上げないんだ?』
『いじめはあっていいと思ってるのか?』
少年は無言で首を振った。
そして勇気を振り絞ってこう言った
少年『言ってるだけじゃ意味がない』
担任はその言葉を理解しなかったのか?更に少年に問いかける。
担任『お前はどう思うんだ?』
少年『良くないと思います』
担任『だったら手を上げたらいいじゃないか』
キーンコーンカーンコーン
その時、授業の終わりを告げるチャイムが無情にも鳴った。
その瞬間に、少年は他のたくさんの生徒に指を刺され『早く手を上げろ』
『もう授業は終わりなんだから』と、非難を受けた。
少年の心中
(これはいじめではないのか?)
少年は渋々、手を上げた。
それからというもの、
学校は一体何を教える場所なんだ?
大人は子供に何を教えてくれるのだ?
そういう疑問が少年の中に燻り続けた。
時は流れ…その少年も社会に出る年齢になる。
そしてやっと意味を理解した。
そうか…。学校というのは、周囲に合わせることや、問題に対して『認識』をすることを教えるのだ。
つまり、いじめは良くないという認識だけが重要で、実際にいじめが行われる事は
黙認しているんだ。
彼がそう感じたのは、社会に出ても同じだからだった。
元々彼は直接いじめられていた訳では無かったが、教員は足並みを揃えさせることを目的にしていて、クラスからいじめは無くならなかった。
そういう教育を受けた子供が社会に出れば、大人になっても環境は何も変わらない。
事勿れ主義、思想の独り歩き、騙し合い、八方美人に、内弁慶、理想論は先走るくせにやってる事は正反対。
その教育体制が今、毒となって世の中を狂わせている。
正しいか正しくないか、そんな事より足並みを揃える事を優先する風潮は、コロナ禍で強烈に露呈した。
だから俺はこうして記録を残す。
https://x.com/ikui_ryoichi/status/1779735305928782110?s=46
@自分の本当の考えではなく大人が求めているものを察知して答えると評価される。私は割りと得意な方だったので自分のことを優秀だと大いなる勘違いをしていました。「個を大切に」「自分の頭で考える」現在も言葉だけ一人歩きしていますよね。良いポストありがとうございました。