優秀な経営者は必ず現場を見る。今はあらゆる報告がネットで上がってくるが、自らの目と耳で直接確認する事が大事だから、彼らは現場に行く。これを三現主義と言う。
政府は山本太郎レポート程度の事はすでに把握しているというが、当たり前だろう。
それよりも、山本太郎が被災者目線で直接見聞きした事が重要なのだ。汗もかかず、下から上がってきた報告や、ネットで得た情報で知った気になっているのは大きな間違いだ。
なぜ山本太郎が大して役にも立たないと言われながら、年末年始の炊き出しに毎年参加しているのか?
それは、多くの人が幸せに浸っている年末年始に、死ぬか生きるかの絶望の淵にいる人たちの生の声を拾えるからだ。救いを求めている人たちの気持ちや要望が分かるからだ。
山本太郎が1人で集められる情報は知れている。しかし、その情報にこそ意味がある。情報はデータではない。情報とは、人の情けが含まれた報告の事だ。
山本太郎のレポートに、政府や行政が把握できていない情報なんてあるはずがない言う連中がいるが、情報の意味を分かっていない。情報とデータとの違いを知らない。
山本太郎が被災者と同じ空間を共有し、同じ釜の飯を食い、手を握りあい、直接被災者の気持ちに寄り添って得た情報こそが真の情報だ。
被災者の多くが望んでいるのは、お金ではない。心が通った支援や明日への希望だ。不安の解消だ。寄り添う気持ちだ。
私は評論家よりも実践家の言葉を信じる。それが私の答えだ。