私は全く知らなかったのだが、その友達によると…
私を無視してきたグループ内の子は、その頃、お母さんが家出中だったのだそうだ。
母親がいなくなり、不安や悲しみを抱えている最中、私は、そんな状況は露知らず…自分の母親への嫌悪感を彼女の前で口にしていた。
「お母さんの悪口ばっかり言ってるからムカついた💢」それが、その子の私に対する無視の理由だったという。
そして最近では
「今はそれほどムカつかなくなってきた。」とも言っていたそうだ。
その子は、しばらく私のことを無視したことで、クールダウンできたようだった。
そんな、理由だったの…!?
私の性格とかが気にくわない…とかじゃなかったのか…ちょっと拍子抜けしたような感覚だった。
でも、その子の家庭の状況を知らなかった私が、自分の母親の悪口を言ったことが理由で無視されるなんて…わかるわけがなかった。
それからしばらくして…グループ内のその子は何事もなかったように以前と同じ感じで話しかけてきた。すると、グループ内の他の子たちもそれに同調して、今までどおりに接してきたわけなんだけど…
自分の発言の何が地雷になるのか、わかったもんじゃない💧と、強く感じた私は、表面上は今までと変わらない感じで振る舞っていたけど…強く警戒して心を許せなくなっていたと思う。
そして、その子の母親の家出とは無関係な、グループ内の他の子たちに対しても…
自分に直接的な動機がなくても、付和雷同で無視する側に付いてしまう様子を目の当たりにして…大きな隔たりを感じたのだった。
もちろん彼女らの行動は、自分がターゲットにならないための自己防衛から選択したことだとはわかってはいたけど…なんだかやはり、私の気持ちは閉じてしまったのかもしれない。
私は、グループの子の無視が終わってから…
張りつめていた糸がぷっつり切れたように、本格的な不登校になってしまったのだった…。