烏は主を選ばない 第1話 | 雨と月の夜

雨と月の夜

アニメのメモ

阿部智里さんによる人気シリーズ八咫烏のたぶん初映像化。

これ、漫画がブレイクした感じなので(ブレイクというより、優れた原作を広く知らしめた、ファンのすそ野を広げたというのが正しいかな)、最近ありがちの、元々は小説、それが漫画になって、それをベースに映像化した作品かな。

 

そこらへんのラノベがかわいそうになる、さすがの完成度の原作。これを結構コミカルに緩急をつけて漫画にしたけど、漫画のちょっと雑な感じを完全に平滑化して、非常に見やすく映像化した。小説、漫画、アニメの固め技、アニメが完成形といっていい印象。

 

日本っぽい世界で、八咫烏が人として生活する里、その里の頂点になるべく生まれた次男、それをよく思わない勢力。里は4つの分家により支えられ、妃を分家から選ぶ。争いが始まる。若き宮様のお付きとなったのは田村さん演じる少年。

 

まあ、本作の重要のポイントの一つがキャスティング。入野さんが圧倒的な演技空間を展開、すべてを持っていく感じ。そこにこれまた絶対演技空間を展開する田村さんが絡む。脇を固めるキャストも豪華絢爛。これは見ごたえがある。

 

キャラデザはちょっと個性的なもの。

映像はとてもきれい。すごく気合が入っている感じ。

 

話は分かりやすいし、テンポもいい。原作のすばらしさをしっかり映像化、とても見ごたえがあってつかみがいい。

この手の作品は多いけど(日本の神話系)、いろいろな意味でオリジンの一つともいえる作品。まあ、直近の薬屋に近いテイストなので、これ日本が舞台ですか?という気はするw