阿部智里さんによる人気シリーズ八咫烏のたぶん初映像化。
これ、漫画がブレイクした感じなので(ブレイクというより、優れた原作を広く知らしめた、ファンのすそ野を広げたというのが正しいかな)、最近ありがちの、元々は小説、それが漫画になって、それをベースに映像化した作品かな。
そこらへんのラノベがかわいそうになる、さすがの完成度の原作。これを結構コミカルに緩急をつけて漫画にしたけど、漫画のちょっと雑な感じを完全に平滑化して、非常に見やすく映像化した。小説、漫画、アニメの固め技、アニメが完成形といっていい印象。
日本っぽい世界で、八咫烏が人として生活する里、その里の頂点になるべく生まれた次男、それをよく思わない勢力。里は4つの分家により支えられ、妃を分家から選ぶ。争いが始まる。若き宮様のお付きとなったのは田村さん演じる少年。
まあ、本作の重要のポイントの一つがキャスティング。入野さんが圧倒的な演技空間を展開、すべてを持っていく感じ。そこにこれまた絶対演技空間を展開する田村さんが絡む。脇を固めるキャストも豪華絢爛。これは見ごたえがある。
キャラデザはちょっと個性的なもの。
映像はとてもきれい。すごく気合が入っている感じ。
話は分かりやすいし、テンポもいい。原作のすばらしさをしっかり映像化、とても見ごたえがあってつかみがいい。
この手の作品は多いけど(日本の神話系)、いろいろな意味でオリジンの一つともいえる作品。まあ、直近の薬屋に近いテイストなので、これ日本が舞台ですか?という気はするw