女の子には

誰も

守ってくれるパパがいて、


でもいつかそれは、、、


素敵な青年の姿になる。





14の歳の春に
憧れた先輩と小金井公園へデートに行き、

明日も、その次の日も、
楽しくて、別れる事なんて想像もつかなくて、



でも、その次の週、
ワタシは夏樹に聞いてみた、
彼の事、
16才の先輩の事を。




夏樹は窓辺に座って手で顔を仰ぎながら言った。
「僕を差し置いてか?」



その次の週、若葉がざわめく頃、
ワタシは彼と別れた。
「ごめん。事情があって、もう逢うこと出来ない。」


驚いた彼の瞳。


緑の梢がこわいほど、
揺れていた。






15才の夏が来て、

ワタシは同じクラスの男子と連弾をしていた。
彼はピアノが専攻、ワタシはヴァイオリン
右手の間違いを怒られながら彼の頬のほくろを見ていた。



BOX型の下駄箱に入っていたラブレターを見つけた帰り道、



ワタシに追いつき、夏樹は言った。

「恋はカンチガイ。恋してる自分をかいかぶってるだけさ。」



次の日、他の女子と親しげに話している彼にワタシは言った。

「ワタシ、他に好きな人いるから。」





帰り道、泣きながらワタシは夏樹に怒鳴った。

うちの中学は83人に7人しか男子がいないんだよ!
その中で2番人気の男の子と両想いになれたのに、なんで‼︎‼︎



夏樹はふん、と笑った。

「僕は何十億人の中のひとりだろ?」




もう、明日から夏休みだった。
ワタシは夏樹と福島へ遊びに行こうと約束した。





16才の秋、
学園祭にペイネの画みたいな男の子がやって来た。
ワタシは学園祭が終わっても、
よその高校の下級生を使って、彼を探していた。



やがて彼と国立の並木を往き、銀杏の葉を拾いながら帰るようになった。
半年経って高校以外の場所に初めてデートに出掛けて冷たくあしらわれ、
代々木駅に3時間呆然としていた。





「もうそろそろ帰ろうぜ。」
夏樹は肩に手をのせた。





その後彼との仲が復活した時も


「何だか、幸せそうじゃないぜ。オイオイ、大丈夫かよ。」
と訊く夏樹に。




大丈夫に決まってるもん。
としか、


言わなかったワタシ。
やはり、別れはすぐそこに来ていた。





彼と逢って一年が経ち、銀杏の葉が全てを落とす頃、
ワタシは本当に彼と別れ、彼は遠くの大学へ行く事を決め、
まだある残り少ない国立の日々を、逢うこともなかった。





ワタシはやさぐれて、いきなり不良少女へと変貌し、
新宿から終電で帰る女学生になって行った。



ある晩終電に乗り遅れそうになり、ロック喫茶の店長が駅までタクシーに乗せてやる、と言ってきた。
途中で落としてやるから、と。



ふと、大丈夫かな。と思ったが、それでも良かった。もしかして、下落合とやらへ行く事になっちゃっても。



しかし彼はキチンと西新宿でワタシを降ろし、お別れのkissをした。

フレンチkiss以上のもの⁈




終電に揺られながら、ドアにもたれて
ファーストキスはレモンの味ではないと悟った。
窓の外のネオンは加速度的に遠くなり、





花小金井の駅の改札にいた夏樹は怒っていた。




終電間に合わないと思ったよ、と言うワタシに



「ホントのキスをしただろ。」
「あのミラーのグラサンかけたトッポい男と、リアルキッスをしただろ、」



夏樹、泣いてるの?
ばれると思わなかった、
ワタシが悪かったよ。





19の初夏が来て、ワタシは原宿を歩いていた。
ワタシをスカウトした音楽事務所の男はまだ26だった。



社長、なの?
名刺を見て尋ねると、
「そんなもん。」



彼に連れられ行った事務所は大したとこじゃないけど、何か不思議な感じがする所だった。




歌のレッスンに通ってたある晩、
社長とワタシは夜道でチンビラに襲われた。
本当に怖かったけど、




そう、こんな時には必ず夏樹が来て
ワタシを助けてくれた。

ナツキ、ナツキ、ナツキー!




呼んでもどこからも来ない。



しかし、社長は意外に強く、ワタシも思ったより蹴り強く、彼が財布を投げたおかげで3人のチンピラは去った。

そうして、社長はデコを4針縫うケガを負っていた。




とりあえずの手当てをして家に戻ったワタシに
夏樹は もう、君を助ける事は出来なかった、と言った。
その晩
19で初めて男の部屋へ行ったワタシの全てを知っているかのように、



君は大人になったんだろ、僕なんてもう必要ないんだろ、それどころか最初から必要じゃなかったんだろ、


僕は、君のところへ行こうとしたさ、チンビラを蹴散らしてやろうとしたさ、君を守ろうとしたさ。
でも、、、もうそんな力はないんだ、




窓の外は青く夜が白みかけていた。



わかってるんだろ。



僕はいないんだよ。。。





ワタシは窓に手を伸ばした。

そこに掴める腕はなかった。




本当に好きになった男に守ってもらいなさい、と言った夏樹の言葉に逆らったようで悪いが、





彼とも長くは続かなかった。



彼にはビジョンがあり、ワタシを世間に出したあと数年して嫁にもらう、とうちの親に宣言しに来たが、



ワタシは全てに臆病になり、
型にはめてもらいたくもなかった。




彼はその後レーベルを立ちあげ、三原じゅん子をデビューさせ、Miーkeをデビューさせ、BBクイーンズをデビューさせ、ZARD、B'z、倉木麻衣その他多数をデビューさせ、その数は個人事務所としては他に例を見ない。(敬称省略失礼します。)




レーベルを立ちあげたのは、ワタシが彼の親友織田哲郎氏とご一緒してから、ほどなくしての事らしかった。







後々、彼に喧嘩が強かった話をしたら、

「あの時だけは妙に力が出たよ。」

と言った。





もっとずっと後々に、彼が反対勢力のレーベル関係者と揉めてお互いに暴力行使に至ったのち、こてんぱんにされて滋賀に帰る事になったらしいから、





ワタシは久々に姿の見えない夏樹に聞いてみた。




あの晩、新大久保でワタシ達を助けてくれたの?                と。





夏樹の笑い声がした。


「ばれたか。」

「でも社長は惜しい事したね。」

などとも言う。



いいえ。これで、何もかも良かったんだよ。
貴方がいてくれたし。




もうすぐ、毎日がすべて緑に包まれる。
そして、ここには海風が吹く。




ワタシのフロイト式夏樹はたまに、本当にたまにだけど、ここへやって来る。




それは、ワタシが少女のこころに戻っている時だけ。。。




きっと、、、
おんなの子のこころには、誰にでもこんなヤツがいる。


きっと。、、




そして、大人になる日まで貴女を守ってくれている……。









☆出来る事ならば、大島弓子先生の
F式蘭丸
読んでみて欲しいです。
よき子さんを守っている蘭丸は、大人になりかけている彼女を助けようとして助けられず、婚約者のところへ、彼女の急を告げに行きます。
虫の知らせを受けた彼はよき子さんを助け、
「蘭丸は本当はいなかったね」
というよき子さんに、
「蘭丸は確かにいたよ、僕のところへ知らせに来たもの。」
と言うんです。
けれどこれが、恋に臆病なよき子さんと蘭丸とのお別れでした。
そして彼女は結婚して幸せになって行きます。








みなさま、、、
このくだらない散文に、
長々
お付き合い頂き有難うございます。








明日は、


原宿に出掛けて来ます!
楽しみでございますー。







                                            あでゅー。



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猫と飼い主。同類項。