梅原淳「鉄道歴史読本」(文庫判、全376ページ、朝日文庫2009年3月30日発行、定価800円+税)
週刊「鉄道データファイル」に掲載された文章をまとめたもの。著者らしく、多数の資料に当たり、多くのデータを記しているのだが、技術的な面に関する記述が多く、「歴史」との言葉から連想される、鉄道のために行動した人物や、当時の社会などが感じられないのが物足りない。
カール=エルンスト=メーデル「鉄道物語」(B5判、全228ページ、平凡社1971年7月29日発行、定価2200円)
ドイツで発行された、一般向けの鉄道書を翻訳したもの。鉄道翻訳書と言うと、英米のものが多い中で、ドイツを中心にして書かれた本書は貴重と言える。ただ、一般向けということで、ドイツ以外の英米の鉄道に関する記述も多く、またドイツについても深い記述が無いのが物足りない。巻末付録の「ドイツ連邦の車輌名称・記号一覧表」は役立つことだろう。
藤井弥太郎監修「鉄道ものしり読本」(新書判、全252ページ、廣済堂1982年8月15日発行、定価680円)
知識レベルとしては、鉄道に興味のある人が、マニアとしての知識を身につけたい用と言ったところで、文章に占める数値などのデータが多いが、意味のある値なので、知識のひけらかしとは違ったものになっている。