守田久盛・高島通「鉄道路線変せん史探訪 真実とロマンを求めて」(A5判、全294ページ、集文社1978年5月15日発行、定価2400円)
「鉄道ファン」に連載された記事をまとめたもので、タイトルだけからすると、線路改良工事によって使われなくなった区間を現地訪問するように思えるが、中身は日本の幹線について、その設置案から全線が開通するまでの歴史を描いたもの。路線の建設史というと、実際に建設過程がメインとなるが、本書では様々なルート案から、どのような経緯で現在の路線が選ばれたのか、と言った段階から記されており、また技術的な面だけでなく、関係した人物についても詳しく触れられており、歴史書としても読み物としても興味深いものとなっている。
本書で扱われている主な路線は、東京~横浜間、日本鉄道、常磐線、総武線、中央本線、東海道本線、丹那トンネル、奥羽本線、となっている。
なお、同じ著者、同じタイトル、同じ内容で、吉井書店からも出版されているが、初版は集文社、二刷以降は吉井書店となっている模様。
中山市郎+山口文憲+松山巌「東京駅探険」(A5判、全120ページ、新潮社とんぼの本1987年3月25日発行、定価1100円)
東京駅の見どころや、関係者しか入れない舞台裏までを、多数の写真で紹介したもの。巻末には東京駅の歴史も写真と合わせて記されており、東京駅一通りのことを知ることができる。メインの写真は、出版時点の様子を表したもので、懐かしの風景、と言ったものは無いが、本書自体が古いものになっているので、今となっては一時代の貴重なカットシーンと言える。
佐々木直樹「東京駅 赤レンガの丸の内駅舎」(B5横判、全72ページ、日本写真企画2008年11月21日発行、定価1900円+税)
今は復元されて建造当時の姿となった東京駅丸の内駅舎を、建て替え前に撮影した写真集。資料写真というよりかは、季節や行事の彩りを交えて、様々な角度から丸の内駅舎を捉えたものだが、一時代の記録としても、純粋に東京駅の写真集としても良くできたものになっている。