鈴木勇一郎「おみやげと鉄道 名物で語る日本近代史」(B6判、全288ページ、講談社2013年2月21日発行、定価1500円+税)
いわゆるお土産というものは、近代の鉄道の広がりと共に普及していった、というのが本書の主旨。学者が編んだ本ということで、様々な資料に当たっており、情報量は多い。ただ、読ませて楽しませる、という方向ではないし、鉄道も触媒に過ぎない感じになっているし。本書の読み方としては、まずは、まとめである終章に目を通してから、ぱらぱらとめくって面白そうなところを見繕う、と言ったところか。
高橋修「南海電車 大阪と和歌山を結ぶ日本最古の現役私鉄」(A5判、全176ページ、JTBパブリッシング2013年9月1日発行、定価1700円+税)
南海電鉄に関する、各路線と使われてきた車両の紹介をメインとした本。通史に関しては、巻頭に4ページあるだけで社史みたいに写真や資料と絡めた書き方をして欲しかったが、個人の手による作品としてはこんなところか。
三好好三「小田急電鉄 半世紀の軌跡」(26×23センチ、全96ページ、彩流社2013年8月1日発行、定価1900円+税)
小田急を、路線に沿って紹介していき、その間に懐かしい写真や、古地図を挟んでいくもの。同じ出版社から出ている、矢嶋秀一「懐かしい沿線写真で訪ねる東武東上線 街と駅の1世紀」と同じ構成で、企画としての工夫はあまり感じられないが、眺めて楽しいものになっている。