升田嘉夫「鉄路のデザイン ゲージの中の鉄道史」(A5判、全304ページ、批評社1997年11月10日発行、定価2500円+税)
日本の鉄道史の中から、標準軌か狭軌かと言った論争や、新幹線の誕生などを取り上げた、いわば鉄道ゲージ史とでも言った作品。ゲージそのものについては、よく調べられているが、そこから起こりうる輸送量の限界が、実際の歴史にどの程度の影響を与えたのか、と言った、鉄道史から見たゲージ史、とまでにはなっていないのが残念。
佐々木雅夫「鉄道マンの法律教室」(A5判、全232ページ、中央書院1991年5月10日発行、定価1553円+税)
鉄道営業法と言った鉄道特有の法律よりかは、刑法などの一般の法律で、鉄道業務に絡んでくるようなものを、実効性を元に紹介したもの。鉄道マニア的には、さほど面白い話はなし。鉄道会社に就職して、法務課に配属されたら読むには良い本だが、どれほど需要があるかは不明。
洋泉社MOOK「鉄道マンの世界」(A5判、全192ページ、洋泉社2011年7月28日発行、定価1300円+税)
巻末の方に、昭和鉄道高等学校の紹介があることからすると、中学・高校生向けの業界紹介書となるのだろうが、学校の図書館に置かれているシリーズもの仕事入門と言ったのとは違う、鉄道マニアも読者層として想定しているような作り。そのため、どっちにも中途半端なものになってしまっている。