「アトリエ3モア」の続きです。
 
<2024.6>
●作品や当時使っていた道具類なども展示されていました。
 
●代表作「午前3時の玩具」。ビッキは午前3時頃にひらめきのようなものを感じ、その時間は急行利尻が稚内に向けて通過していく時間だったという。聞こえてくる汽笛が関係あったのだろうか。
 
●展示会の案内なども展示されていました。
 
●鉄道視点なのでどうしてもこのようなものに目がいってしまいます(笑)
 
●1975年の時刻表。時刻は違うものの確かに乗り換えできますね。それにしても列車の本数が多いなぁ。あと、利尻の編成もいいですね。グリーン車、A寝台、B寝台。子どもの頃はこういう編成の列車に乗ってみたかったが夢かなわず。
 
 展示室を出ると「いないいないばぁー」という喫茶があります。内装をビッキが手がけた札幌にあったバーで火災により閉店して内装をここに移築したといってました。今回はお土産だけ買って後にしましたが、乗車整理券目当てに筬島から乗車するときに雰囲気を味わいながらコーヒーでも飲もうかな。
 
●アトリエ3モアから地域バスで音威子府駅にやってきました。今まで何回か訪れましたが、トーテムポール風のオブジェがあるのに初めて気が付きました。オトイネップタワーがあったことを知っているとまた一味違って見えます。
 
●音威子府駅に併設されている天北線資料室です。
 
 
●今回はわたしの旅スタンプが展示されていないか確認に行ったのですが、見る限り思い出お~いシリーズのスタンプしかありませんでした。
 
●ほとんど見えなくて思い出お~いシリーズでだったので適当に撮影しましたが、後で見たらわたしの旅スタンプに限りなく近い音威子府駅のスタンプでした。真ん中にオトイネップタワーが確認できます。もうちょっとしっかり撮ればよかった…。でもこれが限度かな。

 

●音威子府駅からは地域バスで天塩川温泉に向かいました。車内から見えた音威子府村100年記念塔

 

●北大中川研究林庁舎前を通過。ここにもビッキ作の三本組のトーテムポール「思考の鳥」が立っていた。残る土台や横たわるトーテムポールの一部が確認できました。

 

●列車の時間までまだまだあるので天塩川温泉前まで来てしまいました。運賃無料だからですけどね…。バスといってもご覧の通りワンボックスカーです。

 

●駅まで1km位なので行けないことはないですが、ヒグマが怖いので折り返しの地域バスで天塩川温泉駅前へ。

 

 次は天塩川温泉駅の様子です。

 

 雄信内駅から筬島駅に行き、エコミュージアムおさしまセンター「アトリエ3モア」を見てきました。
 
<2024.6>
●筬島駅に到着しました。昔は降りたら最後の駅でしたが、数年前から音威子府村の地域バスが来るようになりかなり楽に行けるようになりました。
 
 
 
●稚内方面です。
 
●化粧直しされていますが、車掌車の待合室です。
 
 
●駅から歩いてすぐのエコミュージアムおさしまセンター「アトリエ3モア」です。旧筬島小学校ですが、1978年から彫刻家の砂澤ビッキがアトリエ「BIKKYアトリエ3モア」として使用していました。入口は小学校の玄関ではなく、左手にあります。
 
 
 音威子府駅にもかつてわたしの旅スタンプがあったのですが、他の駅が自然などの魅力あるデザインなのに音威子府駅は「トーテムポールのそびえる駅」で子ども心につまらないスタンプだなぁ。近くにインディアン村でもあるのか?とずっと思っていました。
 そして、何十年も経った今ようやくその意味がわかりました。かつて駅前には15mものトーテムポール「オトイネップタワー」がそびえたっており、そのトーテムポールを制作したのが彫刻家の砂澤ビッキだったのです。
 砂澤ビッキの世界観や独創的な作品を見ているうちにどうしても自分の目で見てみたく、オトイネップタワーの一部も保存されているとのことで、さらに最寄り駅が筬島というのも魅力であり訪問しました。
 
●ちなみに今あるスタンプです。
 
●これは試作品で実際のデザインとは違うみたいですが、このような15mもするトーテムポールが音威子府駅前にそびえたっていました。
 
●その横には1980年から10年間音威子府駅前にそびえたち、強風で力尽きたオトイネップタワーの一部が安置されていました。
 
●オトイネップタワーが完成したときに作られた手ぬぐいのデザイン。国鉄の動輪マークの他に農協マークがあって面白い。商工会マークもあってこれらの産業が音威子府を支えているというデザインですね。
 
●解体されたオトイネップタワーは短くなってしばらくここに飾られていたようです。

 

 

●8年前に音威子府駅の天北線資料室で撮った写真にオトイネップタワーが写っていました。当時はまったく気にしていなかったので、かなり拡大していて見にくいですが、その大きさが分かりますね。今回も天北線資料室行ったけど写真は撮っていなかった…。そもそも写真が展示されていたかも記憶にありません…。

 

 ⑭に続きます。

 

 321Dで雄信内駅に行くと折り返しの列車まで2時間くらいあり、ヒグマも怖くて周辺散策もできません。暇つぶしに花たびそうや号が運転される日をピンポイントで狙って訪問しました。
 
<2024.6>
●今年の花たびそうや号は幌延も天塩中川も通過で、時間がいまいち読めませんでしたが、最速で11時過ぎには通過するなと思ってホームにいたら後から来た方が11時過ぎに来て20分くらい止まると教えてくれました。
 
●最初誰もいなかったのに、長時間停車があるためか列車が到着する頃には高そうな機材を持った人たちが10数名。安物カメラの自分は隅っこで縮こまって撮影。
 
●ホームに停車中の花たびそうや号
 
●もはやワンマン表示しか見ることのない方向幕が臨時ではなく急行なのがいいですね。
 
 
 
 
●駅舎の外から。来年は走ったとしてもホームに入れずこんな感じにしか撮れないのでしょうね。
 
 
●花たびそうや号で暇つぶしはいいのですが、一番危惧していたのが駅舎の前に車が止まって秘境駅が台無しの写真になることでした。花たびそうやが停車中はこんな感じでしたが、出発するとあっという間に車はいなくなりました。
 
●宗谷と交換する花たびそうや号
 
●しばらくすると花たびそうや号は旭川に向けて出発して行きました。
 
●賑やかだった雄信内駅も花たびそうや号が出発すると蜘蛛の子を散らすように人はいなくなり、下車時と同じく1人列車に乗り込み次の目的地を目指しました。

 

 雄信内駅の廃止が報道されたのは訪問してから1か月後のことでした。来るべき時が来たという感じです。しかも南幌延駅まで無くなるとは…。夏は飛行機は高いし宿も高くて行けないので、秋に行ってみようかな。

 

 ⑬に続きます。