長女が適応障害と診断され

仕事を休んでいると聞いて

心配だし行ってあげたい気持ちはありましたが

お金に余裕がないとは 本当に情けないもので

『大丈夫』と信じることしか出来ませんでした。


そしたら先日

夫が私に現金を渡して

『お金作ったから

 新幹線の往復分はあるから

 (長女)の所に行ってあげて』って

『お金 どうしたの?』

『いいから 交通費あれば

(長女)の様子を見に行けるでしょ

 行ってきてあげて』

『考えてみる』

『いや 考えないでいいから行ってあげて』


夫も心配だったのでしょうね。


実は夫は 新しいゴルフ道具が欲しくて

一生懸命電子マネーのポイントを

貯めていました。

ポイントは勿論現金化できないのですが

夫は接待で行ったゴルフの支払いを

電子マネーのポイントで支払ったり

義父に頼まれたお酒等を買いに行く時

現金をあずかったけどポイントで支払ったり

そんな事をしながら

新幹線の往復代分を現金で用意したのだとか。


お金を貰った時 考えました。

普通に考えれば出費の多い年末年始に向けて

長女には申し訳ないけど今から節約すべき。


行くとなれば 交通費が一番大きい出費なので

夫に出してもらえる事で

家計からの出費はかなり助かるけど

長女の所に行けば食費をはじめ

何かとお金を出してあげることになるし

行けば やはり家計が苦しくなるのも確か。


迷いましたが

それでも夫の行為に甘えて

長女のところへ行くべきだと思いました。


なぜなら私は 

夫がポイントを貯めるのに一生懸命だったのも

使いたいのを我慢したおかげで貯まってきたと  

嬉しそうにしてたのを近くで見ていたし

ゴルフ道具を新しくするのを

とても楽しみにしてたのを知っているから

娘のことなのだから父として

心配なのは当たり前のことだとしても

その大事にしていたポイントを現金にかえて

長女の所に行くための交通費に使ってと言った

夫の気持ちが言い表せないほど嬉しく

ありがたかったから。


私は 夫の気持ちを無駄にしてはいけないと

受け止めて長女の所に行くことにしました。


夫が 高速バスに乗れば安くあがって

長女と御飯食べるお金のたしになるかもと

旅慣れた二女に相談したらしく 二女に

『旅慣れない母さんは高速バスを使わず

 新幹線で行ったほうがいいよ

 慣れてないと体が疲れるから。

 (長女)大丈夫なの?

 うちが行ってきてもいいし

 お金ないなら少し出してあげようか』

と言われました。


家にいる時は 二女と息子は仲が良いけど

長女は趣味も性格も違いすぎて

仲が悪くはないけど特別仲良しという感じでは

なかったのですが


夫から長女の話を聞いて心配してるようで

二女からお金をもらおうとは

思いませんでしたが

二女の好意に やっぱり家族っていいなって

思いました。



長女のところに様子を見に行くと

長女は元気そうで

『わざわざ来なくても元気だって言ったのに。

 適応障害は原因になってる所に行かなきゃ

 普通なんだよ』

と言いました。

『(長女)の顔みに来たのと

 一緒に楽しみに来たんだから

 (長女)は楽しくないかもだけど

 御朱印巡り付き合ってね😁』

御朱印巡りに行きたいというのは

前もって伝えてあったので

長女に案内してもらいついていきました。


そして その場所その場所で

長女の気持ちが早く楽になって

まわりの人たちとうまく付き合えますように

父が元気になりますように…

お賽銭以上にたくさんのお願いをしました。

きっとご利益あるって信じてます。


あまり食欲がないと言っていましたが

朝は長女の部屋で作って食べて

昼と夜は長女の食べたいものを食べました。

食べたいものだったからか

わりと食べてました。

すぐ食べられるものを冷蔵庫に作り置きして

食べることは大事だから

しっかり食べるように言いました。


ご飯を食べている時に

『給料減らしたんでしょ

 無理してきたんじゃない?』

って長女が言うから

『母さんは 大丈夫だって言ったんだけど

 父さんが 心配だから顔見てきてって

 今回の交通費 父さんの(電子マネー)の

 ポイントを使ってお金にして

 父さんが出してくれたんだよ』

『えっ?ゴルフ道具買うのに貯めてたのに?』

『ゴルフ道具より(長女)の方が大事だから』

あたりまえの事なのだけど

長女の顔が嬉しそうに見えました。


『節約するのに高速バス乗ろうかと思ったら

 (二女)に新幹線で行けって言われて

 たいしてお金もないくせに

 お金ないなら少し出そうかって言うんだよ。

 代わりに行ってこようかとか』

そしたら長女はまた嬉しそうに

『けっこう(二女)とLINEするんだよ。

 訳解んない事言って アイツ面白いの。

 よく会社の友達にも「姉妹仲いいね」って

 言われて「実家にいるときより今の方が

 仲いいんだ」って言ってた』

って…。

よかった 友達はいたんだね…って思った。

聞きたい事はたくさんあるけど

それを聞いていいのかわからなくて躊躇して

私は そんなふうに会話の中から

知りたかった事の答えを探してました。

 

思いがけず 私の知らないところで

ちゃんと二女とつながってて

二女が長女の支えにもなってるようで

実際 長女といっしょにいる時にも

何度か長女の所に二女からLINEが来てて

『みて!(二女)から

 本当に訳解んないLINE送ってくるでしょ』

って笑いながら見せてくれました。

コタロウの変顔とかも送られてきてました。

多分本人にはそんなつもりは ないだろけど

二女が長女を支えてくれてる事を知り

安心もしました。


長女との会話から ほんの一部の人が

長女の心の病の原因になったけど

会社には よくしてくれる人も

たくさんいてくださったようで

独りぼっちで寂しく苦しんでたのでは…と

心配していたので安心しました。


長女が 良い企業に就職したと

それが義母の自慢になっているので

辞めたくても辞められないないのでは?

とも思ったのだけど

本人も『こんな事で辞めるつもり無い』と

言っていたから

心の中で たくさん『頑張れ』と応援しつつ

『精神的にキツかったら

 会社辞めて帰ってきていいんだからね。

 (長女)が元気で楽しく生活出来ることが

 一番大事なんだから』

そう言って別れました。


行って顔を見てきて安心したし

よかったと思うことがたくさんあったから

長女に会いに行くきっかけを作り

交通費も出してくれた夫に

心から感謝しています。