夫の1番の罪は不倫した事だけど


不倫について初めて問い詰めた時

華恵さんのことを

『本気だった』

って言ったこと

そして私のことを

『嫌なところばかり見えてきて

 好きじゃなくなった』

って言ったことは

不倫したのと同じ位 罪深い事だと思います。



不倫がバレた時

離婚を回避する為か 保身の為か

『(不倫相手)のことは本気ではなかった』

『魔が差しただけ』『遊びだった』と

誰が信じるのかと言いたくなるような

言葉を並べ立ててて

『本当に好きなのは(嫁.夫)だけだ』

と言う人もいれば


離婚覚悟 むしろ離婚したいのか

あるいは 絶対に離婚されないと

根拠のない自身があるのかわからないけど

夫のように

『(不倫相手)の事は本気だった』

と言う人もいる。


本当はどっちなのかと言いたくなるほど

『本気じゃない』『本気だった』と

コロコロと変える人もいれば

あえて 自分の気持がどうだったかに

触れないようにする人もいる。



いずれにしても 信じてた人に裏切られて

生まれた不信感に かわりはない。


たとえ『本気だ』と言われなかったとしても

二度と騙されるものかと

相手の気持を疑いながら

相手の行動や言葉の使い方にも敏感になり

そんなに自分の事を苦しめる事

しなきゃいいのに

『不倫相手の事 本気だったのかも』

と思える些細な事を一生懸命拾い集めて

『やっぱり(不倫相手)の事を自分よりも

 大切だと思っていたんじゃないの?』と

自分の事を更に苦しい所に追い詰めていく。


人によっては 

『私には(不倫相手)より劣るところがない

 (不倫相手)のどこがいいのか分からない』

という人もいるでしょうけど

だから『遊びでしょう』とも思えずに

頭の中で『なぜ?』を繰り返しながらも

その人も結局どこかで 

『(不倫相手)の事を自分よりも

 大切だと思っていたのではないか』

と 疑ってしまい些細なことを探してる。


どうであれ『本気だったのでは?』と

疑う事には違いはないのです。



それでもね『本気だった』と

言われたのと 言われないのでは

全然違うんだよ。


どうであれ 裏切られた苦しさは一生

なくなることはないけど


『本気だった』と言われなければ

あくまでも

『本気だったのではないか?』

って 疑いを強めるだけの事


シタ方が反省した姿を見せ 夫婦仲が改善し

仲の良い時間を過ごせば 疑いは薄れていく

サレた方だって本当は皆

『本気じゃない 魔が差しただけ

 ほんの出来心だった』と思いたいのだから

いつしか

『許せないけど きっと出来心だったんだ』

と思えるようになったりもする。

そこまで来たら 私はきっと

もう一度幸せになれそうな気がします。



だけどね『本気だった』と言われれば

その後にあるのは

『本気だったかも』を探す作業じゃない

『本気だった事の確認作業』

ほんの些細なことから 大きな事まで

たくさん拾い集めた結果

『やっぱり本気だったんだね』

って強く脳裏に焼き付けられる。

そして 消してそれが消えることはない。



不倫について初めて問い詰めた時 夫は

『全部話すから 向うに文句を言いに行ったり

 会いに行ったりしないでくれ』

と言った。全て聞きたかったから約束した。


そしたら 私が聞きもしないのに

『向うに3回別れ話をされて オレが説得して

 続けたから オレが悪いんだから』

と 会いに行かないで欲しい理由を言った。


その時は『本気だった』なんて言われてない。

だけど本気だったんだ 熱を上げていたのは

夫の方だったのだと知るには充分だった

『3回別れ話をされて…』なんて

知りたくなかった。

質問に答えたり『忘れた』と答えなかったり

したけど 頭に『3回別れ話…』が廻ってた。

『本気だったのかもしれない…』

そう思うだけで辛く苦しいのに夫は言った。


『向こうのことは本気だった』


『じゃあ私のことは?』と聞く私に

『(私)の事は嫌なところばかり見えてきて

 好きじゃなくなった』


今までの私は何だったのか…

これからの私は何なのか…

この世の中から消えてしまいたくなった。


私の事を好きじゃなくなった…

『まさかそんな…』なんて思わない。

明らかにずっと夫は 私に冷たかった。

どんなに誘っても 2人では出かけたがらない。

話しかけても 必要な答えしか返ってこない。

明らかにおかしいから文句を言えば逆ギレ。

思い当たるところはたくさんある。


『本気だった』その罪深い言葉を聞いた瞬間

それまでの夫の態度や言動が浮かび

『彼女に本気になったから冷たかったんだね』

と 不倫相手に『本気だった』と思うには

充分すぎる程 過去の引っ掛かりが浮かび

確認作業は簡単に進んで そして完了し

私を地獄に突き落とした。


不倫について初めて問い詰めた時 夫は

『離婚することを考えたことはない

 向こうも離婚するつもりはないと言ってた』

と言ったけど

ほんの少しの時間で『本気だった』の

確認作業は完了している私には

『仕方ないから離婚しない』

としか聞こえてこなかった。