蕾がたくさん
明日は真っ赤に変わるね。
高取山の中腹にある壺阪寺から
山越えしてそのまま下ると大淀の比曽寺(現在の世尊寺)に出る。
吉野への入り口である。
寺の歴史は古く、飛鳥時代に創建。
奈良時代になると自然智(じねんち)宗とよばれる集団が存在し、
山林修行を行っていた。
官僧で唐僧の神叡(20年)や道璿もまたここで
修行に励んでいる。
自然智(生まれながらの智)獲得のために、
虚空蔵求聞持法に基づいて、山林修行するのだが、
この修法実践のために多くの僧が集まったという。
親族の期待を一身に担い
エリートコースを歩みながらも突如大学を出奔、
後に室戸岬の御厨人窟で虚空蔵求聞持法を修した
私度僧の空海さんもまたこの寺を訪れたことであろう。