な~に。
長雨がちょっと鬱陶しかったもんで天を仰いで一声鳴きゃあ
雨が止んで晴れたってことさ。
いやいや、礼はいらねえ。よしとくれ。
どうしても礼をしたければ、ここを通る列車に「からす」って名前をつけとくれ。
ああ、そうだろうとも、からすは嫌われ者だからな。
「雷鳥」や「つばめ」に負けたのさ。
だからいいんだ。気にしないでくれ。
ほれ、あっちから来る列車がこの駅に着けば俺は出発するんだ。
どこへって行く当てなどないさ。ずっとおれは旅をし続けるのさ。
「旅ガラス」だからな。
『たそがれのからすは旅ガラス』 作:ライカ
な~んてね。この写真を見て作りました。想像力を鍛え中。 短歌作りのため
おつきあいいただき、ありがとうございました。