久しぶりに「きみちゃんファイル」のテーマです。
なぜなら、8日(木)きみちゃんに最終確認をしてきたからで~す。
きみちゃんが経験した話をもとにライカが かなり 脚色して 「日本昔ばなし」風にしました。
11月27日のブログに出てきたはーこちゃん の昔のお話しも参考にさせていただきました。
ただ、怖がり屋さんの方、読むのは夜をさけて下さいね
ちょっと怖いスパイスがふりかけられてます。
あ、始める前に 注意事項をふたつ。
あぶらげ は あぶらあげ の俗称または方言です。
けつねうろん→ 関西で きつね を けつね とよんでいたこともあるそうです。今はそんなことないよ。
うろん は うどん がそう聞こえるというだけです。楽しい言い方やけど、普段はつかわないです。
丸 丸 丸 丸 丸 丸 丸 丸 丸 丸 丸 丸 丸 丸 丸
題して 「きつねにあぶらげ、けつねうろん」
ぼうや~よいこだ… ねんねしなぁ
むかぁし 、むかぁし … 今から80年位前のことじゃった。
(わりと最近やん…とかのツッコミを入れんようにな )
瀬戸内海に面したある村の話じゃ。
きみちゃんという10歳(とう)ばかりの女の子がおったそうな。
その子には たま ちゃんという 3つ下の 病弱な妹 がおった。
きみちゃんのおっかあは、最近たまちゃんの様子がおかしいのを心配してござった。
たまちゃんは みそ汁の あぶらげ しか食べんようになったし 、 土間へ降りるときは 両足を揃えて ぴょん と一旦高く 飛び上がってから 着地するようになった。
昨日から顔つきが変わってきて、両目が吊り上がってしまったそうな。
おっとおは、船乗りで あと3日もせんとかえってこん。
おっかあは 昨日、近くに住むしんせきの はつばあさん に相談したんじゃて。
ほしたらなぁ、はつばあさんは、
「たまちゃんには きつね がとりついとるけんなぁ。あやつを 追い出さな いかんで。
わしゃ、となりのとなりの村に おがみ屋のおばはん がおると聞いたことがあるぞ。
若い衆に連れてくるよう言うとくけん。明日まで待ちいな。」と 言うてくれたんじゃと。
おっかあは ちょっと 安心したけんど、帰り道 何を見ても きつね にしか見えなんだと。
いよいよ今日、となりのとなりの村から おがみ屋のおばはん がやってきた。
肝心のたまちゃんは 布団に寝かされたけんど、怖いから頭から布団を被ったままじゃった。布団がぶるぶるふるえとった。
おがみ屋のおばはん は 仏壇の前に陣取り、大きな太い声で
「どんどん線香をたいて煙をいっぱいだすのじゃ~」と叫んどった。
きみちゃんは 押入れに飛び込み、震えながらすき間から 成り行きをみておったんじゃ。
すると…
おがみ屋のおばはん が わけのわからん呪文を唱え始めたら 顔がだんだん
こわ~くなっていった。
ほしたら
「神社にあぶらげとけつねうろんをお供えしてこい 」
とまた太い声がした。
びっくりして腰をぬかした おっかあ じゃが あぶらげ と けつねうろん だけは
またもた・じたばた しながらも用意して 神社へは 若い衆にお供えしてもろうた。
若い衆が戻ってきて、おがみ屋のおばはん の呪文がだんだんと 小さくなっていったと思ったら ………
おがみ屋のおばはん は急に土間へ飛び下り 、裏口から はだしのまま 走り出したそうじゃ。
みんなも、きみちゃんも あわてて 後をおいかけたんじゃ。
…… … … …… …… … …
ほしたらのう
神社に向かう道で おがみ屋のおばはん は どてっ とこけてしもたんや。
… どてっ とな。
その拍子に けものくさい においがしたんじゃと。
おがみ屋のおばはん の こけかたがおもしろかったので みんなは大笑いしたさ。
笑い地蔵さんたちも ケラケラ笑い
笑い地蔵の親分もケラケラ笑い
み~んな み~んな 大笑いをしたさ。
そしたら、たまちゃんまでてきて 嬉しくなって大笑い。
たまちゃんに とりついてた きつね は あの けものくさい においと一緒に でていったようじゃ。
きみちゃんは たまちゃん の いつもの たれ目顔が戻ってきてよかったなあと カタカタをしたんじゃった。
瀬戸内海に面したある村にも また 平和が 戻ってきたそうな
あぶらげとけつねうろんをお供えした神社には忘れられたきつねがすねてるそうじゃと…。
お し ま い
ぼうや~よいこだ… ねんねしなぁ
長~い お話しになってすみません。きみちゃんの話10%にどんだけ盛り込むねん
あ~あ きつねうどんを食べたくなった人 は~い
では、また 。次の更新まで少々お時間下さいね。つ、つかれたあ
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ありがとうございました。