ウィスキーという時間の飲み物

──Barで出会った「グレンモーレンジ」から始まった話

ウィスキーは、不思議なお酒だと思う。
ただ酔うための酒ではなく、時間そのものを味わう酒だ。

Barで初めて「グレンモーレンジ」を飲んだ夜。
グラスを近づけた瞬間に立ち上る、オレンジのような柑橘の香り。
口に含むと、蜂蜜のような優しい甘さと、シングルモルト特有のコク。
「これは、単純に美味しい」
理屈抜きで、そう感じたのがウィスキーを好きになったきっかけだった。

今回は、そんなウィスキーの簡単な歴史と種類、
そして僕を虜にしたグレンモーレンジについてまとめてみたい。


ウィスキーの簡単な歴史

ウィスキーの起源は、中世のアイルランドとスコットランドに遡る。
修道士たちが蒸留技術を用いて作った「生命の水(アクア・ヴィテ)」が原型とされている。

その後、樽熟成の技術が確立され、
ウィスキーは単なる蒸留酒から「熟成を楽しむ酒」へと進化していった。

18〜19世紀には蒸留技術の改良とともに大量生産が可能となり、
スコットランド、アイルランド、アメリカ、日本などで
それぞれの土地の個性を反映したウィスキー文化が花開いていく。


ウィスキーの主な種類

ウィスキーは、産地や製法によって大きく表情を変える。

■ スコッチウイスキー

スコットランド産。
麦芽100%で造られるシングルモルトや、複数の原酒をブレンドしたブレンデッドが代表的。
フルーティなものから、ピート香の強いものまで幅が広い。

■ バーボンウイスキー

アメリカ産。主原料はトウモロコシ。
バニラやキャラメルのような甘さと力強さが特徴。

■ アイリッシュウイスキー

アイルランド産。
トリプル蒸留が多く、軽やかで滑らかな口当たり。

■ ジャパニーズウイスキー

スコッチを手本にしながら、日本独自の繊細さとバランス感覚を持つ。
近年は世界的評価も非常に高い。


Barで出会った一本「グレンモーレンジ」

ウィスキーに詳しかったわけでもない。
ただBarで「飲みやすいシングルモルトを」とお願いして出てきたのが、
グレンモーレンジだった。

華やかな柑橘の香り。
蜂蜜のような自然な甘さ。
重すぎず、しかし確かに感じるモルトのコク。

「ウィスキーって、こんなに綺麗な味がするんだ」
その夜の印象は、今でもはっきり覚えている。


グレンモーレンジとは

**グレンモーレンジ(Glenmorangie)**は、
スコットランド・ハイランド地方にある蒸留所で造られる
シングルモルト・スコッチウイスキー

創業は1823年。
特徴的なのは、スコットランドでも屈指の背の高い蒸留器
これにより、軽やかでフルーティ、雑味の少ない原酒が生まれる。

また、樽使いへのこだわりも強く、
バーボン樽、シェリー樽、ワイン樽などを巧みに使い分け、
シリーズごとに明確な個性を持たせているのも魅力だ。


グレンモーレンジの主なシリーズ

■ グレンモーレンジ オリジナル

定番にして入口。
柑橘、バニラ、蜂蜜のような甘さ。
ストレートでも、ロックでも、ハイボールでも楽しめる万能選手。

■ ラサンタ

シェリー樽熟成。
ドライフルーツやスパイス感が増し、甘さと深みが際立つ。

■ ネクタードール

ソーテルヌワイン樽フィニッシュ。
蜂蜜、トフィー、南国フルーツのようなリッチな甘み。

■ トリプルカスクリザーブ

3種の樽を使用し、複雑でバランスの良い味わい。

■ 18年・シグネットなど

長期熟成や特別な原料を用いたプレミアムライン。
ゆっくりと向き合いたい一本。


グレンモーレンジを飲むおすすめシーン

🌆 一日の終わりに

照明を少し落として、静かな時間に。
グラスから立ち上る香りだけで、気持ちがほどけていく。

🎵 音楽とともに

ジャズやロックを流しながら、
ロックかストレートでゆっくりと。

🍫 デザートと合わせて

チョコレートやナッツ、ドライフルーツと相性抜群。
特にネクタードールは甘い余韻がデザート代わりになる。

🥂 気軽にハイボールで

オリジナルはハイボールでも香りが立ち、
日常の一杯としても楽しめる。


おわりに

ウィスキーは、知れば知るほど奥が深い。
でも、最初の一歩は「美味しい」と感じた、その一杯で十分だと思う。

僕にとってのそれが、グレンモーレンジだった。
もし、これからウィスキーを飲んでみたい人がいたら、
まずはこの一本から始めてみてほしい。

きっと、
「時間を飲む」という感覚が、少しだけ分かるはずだから。


グレンモーレンジ 参考イメージ

  • Glenmorangie Original(ボトル&箱)

  • Glenmorangie Lasanta

  • Glenmorangie Nectar D’Or

今日は、ここまで。

 

また、別のお話で。