同じEXAMに触れた二人は、なぜ違う結末を迎えたのか

――ブルーディスティニー3号機とイフリート改が映す「戦争の狂気」

■要約

同じEXAMに触れた二人の兵士。
一人は兵器に使われ、もう一人は兵器になった。
ブルーディスティニー3号機とイフリート改は、
英雄ではなく「戦争の狂気」を描いた物語だ。

 

おはこんにちは、どうも僕です。

今日は機動戦士ガンダム外伝の中でも、
個人的に「一番しんどくて、一番ガンダムしてる」と思っている組み合わせ。

ブルーディスティニー3号機イフリート改について書こうと思う。

どっちもカッコいい。
どっちも強い。
でもこの2機、よく見ると「まったく逆の物語」を背負っている。


同じEXAMに触れた二人は、なぜ違う結末を迎えたのか

ブルーディスティニーとイフリート改。
この2機を語るうえで欠かせないのが、
言わずと知れたEXAMシステム

ニュータイプに対抗するために生み出された、
明らかに一線を越えたシステムだ。

でもね、
EXAMが狂っているんじゃない。
それを使おうとした人間のほうが、すでに狂っている。


ブルーディスティニー3号機

――「英雄じゃない兵士」が選ばれてしまった機体

パイロット:ユウ・カジマ

ブルーディスティニー3号機って、
ガンダムなのにまったく希望がない。

・パイロットへの負荷は無視
・暴走ありき
・精神が壊れる可能性込みで運用

完全に「勝つためなら人を削る」設計。

ユウ・カジマはニュータイプでも、
伝説的エースでもない。

どこにでもいる兵士だ。

それなのにEXAMに“適合してしまった”。
ここが一番残酷なところ。

彼は兵器を使っているつもりでも、
実際は――
兵器に使われている側だった。

それでもユウは、
最後まで人間であろうとする。

この「抗い続ける感じ」が、
ブルーディスティニーという機体を
ただの実験兵器で終わらせていない。


イフリート改

――「兵士であること」を捨てた男の選択

パイロット:ニムバス・シュターゼン

一方、イフリート改。

この機体、元から扱いづらい。
ピーキーで、暴力的で、明らかに一般兵向けじゃない。

そこにEXAMを載せる。

……正直、正気じゃない。

でもニムバスは違う。
彼はEXAMを拒まない。
むしろ喜んで受け入れる

憎しみも、執着も、
全部ひっくるめてシステムと同調する。

ユウが「人間であろうとした」のに対して、
ニムバスは――
兵器になることを選んだ

だから強い。
だから危うい。
そして、だから破滅する。


兵器に使われた者と、兵器になった者

同じEXAM。
同じ戦場。

でも結末は真逆だ。

  • ユウ・カジマ:抗い続け、生き残る

  • ニムバス・シュターゼン:受け入れ、壊れる

どっちが正しいかなんて、
この作品は教えてくれない。

それが外伝のいいところ。


「戦争」をどう見るかで、物語は変わる

兵士の目線で見れば、
ブルーディスティニーは悲劇。

兵器の完成度だけを見れば、
イフリート改は一つの到達点。

この視点のズレこそが、
ガンダム外伝の一番おもしろいところだと思う。

ヒーローはいない。
救いも少ない。

でも、だから忘れられない。


ガンプラになると、少しだけ救われる

不思議な話だけど、
ブルーディスティニー1号機〜3号機は
ガンプラとして触ると、少し印象が変わる。

自分の手で組み立てて、
自分の意思でポーズを決める。

あの制御不能だった機体を、
自分がコントロールできる

それが、
現実では叶わなかった“救い”なのかもしれない。


まとめ

ブルーディスティニー3号機とイフリート改。

この2機が描いているのは、
モビルスーツの優劣じゃない。

戦争が、人間をどう変えてしまうのか。

英雄になれなかった兵士と、
英雄になろうとして壊れた兵士。

ガンダム外伝が今も語られる理由は、
たぶんここにある。

今日は、ここまで。
 
それでは、また別のお話で。