おはこんにちは。どうも僕です。
最近、テレビを観ていますか?
僕は、昔ほど観なくなりました。
別にテレビが嫌いになったわけではありません。
面白い番組もあるし、好きな出演者もいる。
ただ、テレビをつけること自体が、以前ほど当たり前ではなくなった気がします。
昔は違いました。
学校から帰ればテレビ。
夕飯を食べながらテレビ。
風呂から上がってテレビ。
そして、親に「もう寝なさい」と言われても、こっそりテレビ。
生活の真ん中に、テレビがありました。
バラエティ。
ドラマ。
アニメ。
歌番組。
深夜番組。
本当に、よく観ていました。
そして今、昔の番組を思い出すと、こう思うんです。
「あの頃のテレビって、面白かったよな」
でも、ここで少し疑問が浮かびます。
本当に、昔のテレビの方が面白かったのでしょうか。
それとも、僕らが若かっただけなのでしょうか。
今日は、そんな話です。
■昔のテレビは、確かに勢いがあった
僕が子供だった頃から若い頃にかけて、テレビには独特の勢いがありました。
『とんねるずのみなさんのおかげです』。
『ダウンタウンのごっつええ感じ』。
『めちゃ×2イケてるッ!』。
『ウッチャンナンチャンのウリナリ!!』。
『電波少年』。
『笑う犬』。
番組名を並べるだけで、当時の空気がよみがえってきます。
もちろん、すべての企画が面白かったわけではありません。
今振り返ると、かなり無茶なこともやっていました。
人を驚かせる。
無理な挑戦をさせる。
大掛かりなドッキリを仕掛ける。
今なら批判されそうな企画も少なくありません。
でも、当時のテレビには、次に何が起こるか分からない面白さがありました。
予定調和ではない。
失敗するかもしれない。
出演者が本気で困るかもしれない。
そんな危うさが、笑いにつながっていたように思います。
ただ、だからといって、昔のやり方がすべて良かったとは思いません。
面白さと、誰かが嫌な思いをすることは、別の話ですからね。
■テレビの前に、みんなが集まっていた
昔のテレビには、今とは違う特徴がありました。
それは、同じ時間に、同じ番組を観ていたことです。
月曜日には、あの番組。
土曜日には、あの番組。
日曜日の夜には、あの番組。
放送時間が決まっていました。
録画できる家庭もありましたが、今のように好きなときに何でも観られるわけではありません。
だから、放送時間に合わせて生活することがありました。
そして翌日。
学校で、昨日の番組の話をする。
「あれ観た?」
「観た観た!」
「あの場面、めちゃくちゃ面白かったよな」
同じものを観ているから、話が通じる。
ここが大きかったと思います。
テレビは、単に映像を楽しむものではありませんでした。
翌日の会話まで含めて、一つの娯楽だった。
そう考えると、昔のテレビが面白かった理由は、番組の中だけにはなかったのかもしれません。
■今は、面白いものが多すぎる
一方、今はどうでしょう。
YouTube。
Netflix。
Amazon Prime Video。
各種SNS。
動画配信サービス。
面白いものは、いくらでもあります。
しかも、自分の好きなものを選べる。
映画が好きなら映画。
ゲームが好きならゲーム実況。
音楽が好きなら音楽。
アニメが好きならアニメ。
興味のあるものだけを、好きな時間に楽しめます。
これは、素晴らしいことです。
でも、少し不思議な現象も起こります。
みんなが違うものを観ている。
同じ職場でも、昨日観た動画が違う。
同じ友達同士でも、好きな配信者が違う。
昔のように、誰もが同じ番組の話をする機会は減りました。
つまり、娯楽が増えたことで、共通の話題は分散したんですね。
面白いものは増えたのに、みんなで面白がる機会は減った。
これが、昔のテレビを懐かしく感じる理由の一つかもしれません。
■昔の番組は、本当に全部面白かった?
さて、ここで少し意地悪な話をします。
昔のテレビ番組。
本当に、全部面白かったのでしょうか。
もちろん、そんなことはありません。
つまらない企画もありました。
退屈な回もありました。
途中でチャンネルを変えた番組も、たくさんあったはずです。
でも、何十年もたつと、そういう記憶は薄れていきます。
残るのは、面白かった場面。
印象的な企画。
忘れられないセリフ。
そして、強烈なキャラクター。
つまり、僕らは昔のテレビ番組を、全部覚えているわけではないんです。
面白かった部分だけを、何十年もかけて編集している。
これ、なかなか都合のいい話です(笑)。
昔のテレビは面白かった。
そう言いながら、実際には記憶の中の傑作選を観ているのかもしれません。
■テレビがつまらなくなったのではなく、驚かなくなった?
もう一つ、考えてみたいことがあります。
子供の頃、テレビで観るものは新鮮でした。
初めて見る芸人。
初めて見るコント。
初めて見るドッキリ。
初めて聞く音楽。
何もかもが新しかった。
だから、笑った。
驚いた。
夢中になった。
でも、大人になると、経験が増えます。
似たような企画を見たことがある。
展開が予想できる。
オチが何となく分かる。
「これ、前にも見たな」
そう感じることが増えてきます。
つまり、テレビの面白さが変わっただけではなく、僕らの受け取り方も変わったのかもしれません。
子供の頃の僕らは、テレビに対して無防備でした。
何が起こるか分からない。
だから、素直に楽しめた。
今は、少し先を読んでしまう。
テレビが驚かせなくなったのか。それとも、僕らが驚きにくくなったのか。
これは、なかなか難しい問題です。
■昔のテレビには、無駄な時間があった
僕が昔のテレビで好きだったのは、実は本筋とは関係のない時間だったりします。
番組の途中の雑談。
出演者同士のくだらないやり取り。
予定していなかったハプニング。
本題に入るまでの長い前振り。
今なら、動画の編集でカットされそうな部分です。
でも、そういうところが面白かった。
特に深夜番組。
予算が潤沢ではなさそうなセット。
妙に自由な空気。
出演者が、ただ楽しそうに話している。
何が面白いのか説明しにくい。
でも、なぜか笑ってしまう。
これは、深夜ラジオにも通じるものがあります。
役に立つ情報があるわけではない。
感動的な物語があるわけでもない。
ただ、くだらない話をしている。
それなのに、面白い。
昔のテレビには、無駄を楽しむ余裕があった。
少なくとも、僕の記憶には、そんな印象が残っています。
■今のテレビは、本当に自由がなくなったのか
よく聞く言葉があります。
「今のテレビは、規制が厳しいから面白くない」
確かに、昔と今では、番組制作を取り巻く環境が変わっています。
安全への配慮。
出演者への人権意識。
視聴者からの意見。
スポンサーへの説明責任。
さまざまなことを考える必要があります。
ただ、僕は「規制が増えたから、テレビがつまらなくなった」と単純に結論づけるのは違うと思います。
昔の番組には、今では問題になるような表現もありました。
それを懐かしさだけで肯定するのは、少し危険です。
そもそも、誰かを傷つけなくても面白い番組は作れます。
問題は、何ができなくなったかではなく、限られた条件の中で何を面白くできるか。
そこに、作り手の腕があるはずです。
昔の自由さが魅力だったのは確かです。
でも、昔の無茶をそのまま復活させれば面白くなる、という話でもないでしょう。
■テレビは、特別な存在ではなくなった
昔、テレビに出る人は特別でした。
芸能人。
歌手。
俳優。
お笑い芸人。
テレビの向こう側にいる人たちでした。
今は違います。
YouTubeやSNSを通じて、個人でも映像を発信できます。
テレビに出なくても、多くの人に知られることがあります。
芸能人も、SNSで日常を発信する。
昔より、距離が近くなりました。
これは、良い変化だと思います。
でも、その一方で、テレビの持っていた特別感は少し薄れたのかもしれません。
昔は、テレビでしか観られなかったものがたくさんありました。
今は、テレビ以外にも選択肢がある。
だから、テレビの価値がなくなったのではありません。
テレビだけが特別だった時代が終わった。
そう考える方が、しっくりきます。
■昔のテレビを観ていたのは、昔の自分だった
ここまで考えて、僕は一つのことに気づきます。
昔のテレビが面白かった。
それは、確かにそうだったと思います。
でも、当時の僕は、今よりずっと若かった。
学校があった。
友達がいた。
明日のことを、それほど深く考えていなかった。
テレビを観て、笑って、寝る。
そんな時間がありました。
今は、仕事があります。
家族があります。
考えなければいけないことも増えました。
同じ番組を観ても、当時とまったく同じ気持ちにはなれないでしょう。
つまり、僕らが懐かしんでいるのは、テレビ番組だけではないんです。
あの番組を観ていた頃の、自分自身も懐かしんでいる。
ここが、今回一番考えたかったことです。
■今のテレビにも、面白いものはある
もちろん、今のテレビにも面白い番組はあります。
丁寧に作られたドキュメンタリー。
工夫を凝らしたバラエティ。
完成度の高いドラマ。
昔にはなかった表現や技術もあります。
ただ、僕らの側が、昔ほどテレビに時間を割かなくなった。
面白い番組に出会う機会が減った。
そういうこともあると思います。
だから、昔のテレビと今のテレビを単純に比べるのは難しい。
昔は、テレビを観るしかない時間がありました。
今は、テレビを観ない選択もできる。
その違いは、かなり大きいはずです。
■しめ
昔のテレビは、なぜあんなに面白かったのか。
番組に勢いがあった。
みんなが同じものを観ていた。
新しいものに驚けた。
無駄な時間を楽しめた。
そして、僕ら自身が若かった。
理由はいろいろあると思います。
でも、僕が一番しっくりくるのは、これです。
昔のテレビが面白かったのは、テレビの中だけでなく、テレビの外にも面白さがあったから。
翌日の学校で話す。
友達と笑う。
家族と一緒に観る。
好きな芸人のセリフを真似する。
そういう時間まで含めて、テレビという娯楽だったんですね。
だから、今になって昔の番組を思い出すと、番組の内容だけでなく、当時の生活までよみがえってくる。
それが、何とも懐かしい。
そして、少しだけ寂しい。
……。
もっとも。
昔のテレビは面白かった。
そう言いながら、僕は今日もYouTubeを開いています。
しかも、観ているのは昔のテレビ番組の切り抜き。
結局、今の技術を使って、昔のテレビを観ている。
便利になったのか、進歩していないのか。
よく分かりません(笑)。
今日はここまで。それでは、また別のお話で。