~全部貼ればカッコよくなる? マーキングという小さなパーツの大きな問題~
おはこんにちは。どうも僕です。
ガンプラを作っていると、最後に必ずと言っていいほど悩むことがあります。
シール。
貼る?
貼らない?
これです。
組み立てる。
完成する。
立たせる。
「おお、カッコいい」
そして説明書を見る。
マーキングシールの貼り付け位置。
……。
まだ、あるのか。
しかも、結構な枚数。
特にRG。
小さい。
細かい。
多い。
「これ、全部貼るの?」
と思ったこと、ありませんか?
僕はあります(笑)。
今日は、そんなガンプラのシールについて考えてみます。
■そもそも、なぜガンプラにシールがあるのか
ガンプラのシールには、大きく分けて二つの役割があります。
一つは、色を補うこと。
もう一つは、機体の情報を表現することです。
例えば、目の色。
センサー。
装甲の細かな色分け。
これらをすべてプラスチックの成形色で再現しようとすると、部品数や金型の構造が複雑になります。
そこでシールを使う。
これは、模型として合理的な方法です。
一方で、RGやMGに付属するマーキングシール。
こちらは、少し目的が違います。
機体番号。
警告表示。
整備用の注意書き。
部隊章。
所属を示すマーク。
こうした表示を加えることで、ガンプラに「兵器らしさ」を与えています。
つまり、シールには、色を再現するためのものと、世界観を演出するためのものがあるんですね。
■RGのシール、多くないですか?
僕はRGが好きです。
νガンダム。
Ζガンダム。
ジオング。
ユニコーン。
シナンジュ。
クロスボーン。
ウイングゼロEW。
いろいろ作ってきました。
RGは、あの小さな1/144スケールに、細かなディテールが詰まっています。
そこへ、マーキング。
さらに情報量が増える。
完成見本を見ると、確かにカッコいい。
でも、実際に貼ろうとすると……。
小さい。
とにかく小さい。
ピンセットを使う。
位置を合わせる。
ちょっとずれる。
貼り直す。
端が浮く。
指にくっつく。
……。
「俺、今、何と戦っているんだ?」
モビルスーツではありません。
数ミリのシールです(笑)。
■全部貼れば、必ずカッコよくなるのか
ここで、今回の本題。
マーキングシール。
全部貼った方が、カッコいいのか。
僕は、必ずしもそうではないと思います。
もちろん、マーキングが増えれば情報量は増えます。
整備用の注意表示。
装甲の識別番号。
所属部隊のエンブレム。
こうしたものが加わると、兵器らしい雰囲気が強くなる。
でも、情報量が多いことと、見た目が良いことは同じではありません。
例えば、真っ白な装甲。
そこに細かなマーキングが入る。
カッコいい。
でも、あまりにも大量に貼ると、今度は機体そのものの形が見えにくくなることがあります。
マーキングは主役ではなく、機体を引き立てるもの。
僕は、そんな気がします。
■実際の兵器には、そんなに注意書きがあるのか
ここも気になります。
ガンプラのマーキングには、実在の航空機を思わせる表現が多くあります。
「CAUTION」
「WARNING」
「NO STEP」
整備用の識別表示。
機体番号。
確かに、実際の航空機にもこうした表示があります。
整備する人に危険箇所を知らせたり、機体を識別したりするためです。
ただし、実際の兵器のマーキングは、すべてが見栄えのために配置されているわけではありません。
必要な場所に、必要な表示をする。
それが基本です。
一方、ガンプラは模型です。
実機らしい雰囲気を出すため、マーキングがデザイン要素として使われることもあります。
つまり、リアルに見えるマーキングと、本当に合理的なマーキングは、必ずしも同じではない。
ここが面白い。
■シールと水転写デカールは、何が違う?
さて、ここで少し技術の話。
ガンプラのマーキングには、いくつか種類があります。
一般的なマーキングシールは、粘着面でパーツに貼り付けます。
扱いやすく、特別な道具がなくても貼れるのが特徴です。
ただし、透明な余白やシールの厚みが目立つことがあります。
特に濃い色の装甲では、角度によって縁が見える場合があります。
一方、水転写デカール。
こちらは水に浸して台紙から絵柄を滑らせ、パーツの表面へ移します。
位置を調整しやすく、薄い仕上がりを狙えるのが魅力です。
ただし、扱いには慣れが必要。
破れる。
折れる。
位置がずれる。
貼ったつもりが、いつの間にかなくなっている。
……。
これはこれで、別の戦いです(笑)。
ちなみに、ガンプラにはドライデカールという、こすって転写する方式が採用されてきたキットもあります。
それぞれ特徴が違うので、すべてを同じ「シール」と考えると少しややこしいんですね。
■シールの余白が気になる問題
個人的に、マーキングシールで気になるのが余白です。
透明だから目立たない。
そう思って貼る。
ところが、光が当たる。
見える。
四角い輪郭。
「あ、シール貼ってるな」
となる。
これ、ちょっと残念。
もちろん、貼る位置や表面の状態によっても見え方は変わります。
余白を切り取る方法もあります。
ただ、細かなシールの余白を一枚ずつ切る。
……。
なかなかの修行です。
しかも、小さく切りすぎると、今度は貼りにくい。
ガンプラって、完成が近づくほど作業が細かくなりませんか?
■マーキングを貼らない方が好きな機体もある
例えば、ガンダム。
白い装甲。
青い胸部。
赤い胴体。
黄色い部分。
あのシンプルな配色が魅力です。
そこへ大量のマーキングを加えると、兵器らしい印象が強くなります。
一方、何も貼らなければ、アニメの印象に近づく。
どちらが正しいのか。
どちらも正しい。
これは好みです。
例えば、νガンダム。
白と黒を基調にした落ち着いた配色。
僕は、あのシンプルな雰囲気が好きです。
もちろん、細かなマーキングが入ったνガンダムもカッコいい。
でも、貼りすぎると少し印象が変わる。
アニメの中のνガンダムが好きなのか、実在兵器のようなνガンダムが好きなのか。
それによって、マーキングの正解も変わるんだと思います。
■シールを貼ると、急に模型らしくなる
もう一つ、面白いことがあります。
ガンプラを素組みする。
完成する。
この段階でも、十分にカッコいい。
そこへ、マーキングを少し加える。
すると、印象が変わる。
特に、肩や胸、脚部の小さな表示。
ほんの数枚でも、情報量が増える。
そして、急に模型らしく見えることがあります。
これは不思議です。
たった数ミリの印刷なのに、機体のスケール感まで変わって見える。
巨大な兵器を小さく再現している。
そんな感覚が強くなるんですね。
ただし、文字や表示が大きすぎると、逆にスケール感が崩れることもあります。
マーキングは、小さな部品なのに、機体全体の印象を左右する。
なかなか侮れません。
■貼らないという選択も、立派な完成形
そして、今回一番言いたいこと。
シールは、全部貼らなくてもいい。
説明書に貼り付け位置が載っている。
だから、全部貼らなければ完成ではない。
そんなことはありません。
もちろん、設定どおりに再現したい人もいるでしょう。
完成見本と同じように仕上げたい人もいる。
それも楽しい。
でも、マーキングを減らしてシンプルに仕上げる。
それも、立派な選択です。
僕は、ガンプラって、そこが面白いと思います。
同じキットでも、作る人によって完成形が違う。
塗装する人。
スミ入れだけする人。
デカールを全部貼る人。
必要なものだけ貼る人。
何も貼らない人。
それぞれ、自分の好きなガンダムを作っている。
そこに正解はありません。
■結局、何枚くらい貼ればいいのか
では、マーキングは何枚貼ればいいのか。
これは、難しい。
でも、僕ならこう考えます。
まず、機体の顔になるマーク。
所属を示すエンブレム。
機体番号。
特徴的なマーキング。
こうしたものを優先する。
そして、全体を眺める。
少し寂しければ、追加する。
十分なら、そこで終わり。
全部貼ることを目標にしない。
これが、一つの考え方だと思います。
もちろん、細かな注意表示を大量に貼った、航空機模型のような仕上がりも魅力的です。
だからこそ、自分がどんな雰囲気に仕上げたいのか。
そこから考える方が、楽しい気がします。
■しめ
ガンプラのシール。
貼る派。
貼らない派。
全部貼る派。
必要なものだけ貼る派。
いろいろあると思います。
シールを貼れば、情報量が増える。
機体のリアリティも変わる。
でも、貼れば貼るほどカッコよくなるとは限りません。
大事なのは、自分がどんなモビルスーツを作りたいのか。
アニメの中の姿を再現したいのか。
実在兵器のように仕上げたいのか。
それとも、自分だけの機体にしたいのか。
その答えによって、貼るべきシールも変わってくる。
だから、僕は思います。
シールは、貼らなければいけないものではなく、貼りたいから貼るもの。
これでいいんじゃないでしょうか。
……。
とはいえ。
説明書を見ながら、細かなマーキングを一枚ずつ貼っていると、途中で妙な意地が出てきます。
「ここまで貼ったんだから、全部貼ってやる」
そして、最後の一枚。
ピンセットから飛んでいく。
……。
どこ行った?
床を見る。
机を見る。
服を見る。
見つからない。
ガンプラのシール、最後の敵は可動域でも内部フレームでもなく、紛失です。
今日はここまで。それでは、また別のお話で。